木曽Now

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エコ上手です。

2016年12月08日 06時18分55秒 | 日記
公園の植え込みに
ヒヨドリだろうか
二羽が飛び込んだ。


帰り道のぞいて見ると
黄色っぽい果実に混じって

3つに裂け鮮やかな赤い種子が
のぞいている果実が見える。




このトベラの種子を食べるため
植え込みに入ったんだ!
と納得した。

トベラは本州の海岸に
自生する雌雄異株の木だが
乾燥や公害に強いため
道路や公園の緑化に
よく使われる。

写真を撮るため
種子に触れると
指にベタベタとくっつく。
トリモチを
まとっているようだ。


このネバネバの種子を
食べるのはまるで鳥が
納豆を食べるようなものだ。
きっと嘴にくっつくだろう。


調べてみると
トベラの種子は
「果実擬態」だと
言われている。
鳥が好きそうな
色をしているのだが
全く栄養はないそうだ。

トベラは栄養豊かな
果肉をつくらず
鳥を欺き
エコな種子散布を
しているわけだ。

「果実擬態」を持つ植物は
ニシキギや
ツルウメモドキなどがある。


トベラはネバネバで
鳥の嘴にまでくっつき
栄養のある果肉をつくる
エネルギーを省略するなど
賢い戦略をとっている。

ちなみにトベラの学名は
「tobira 」で
扉を意味している。

またヒイラギと同じように
節分の日に
扉に挟んだり
火に入れて燃やしたりして
鬼を追い払う
地域もあるそうだ。