ふんばろう宮城プロジェクト

東日本大震災から発足した「ふんばろう東日本支援プロジェクト」公認団体として2013年4月から活動する復興支援プロジェクト

一人でも多くの方に暖かく過ごしてほしい—もりや産業「寒さ対策シート」

2011-12-10 06:10:05 | 活動報告
 「寒い冬を乗り越えるために、独自に開発した寒さ対策シートを被災者の方に役立ててもらいたい」。
 ふんばろうへかかってきた1本の電話によって、「寒さ対策シート」約7000本を被災された方へ届けることができました。

 環境・包装・物流関連製品の商社「もりや産業株式会社」(大阪市・菅野勝社長)の髙田良一さん(同社営業本部副本部長)と直接お会いして、彼から切り出された言葉はこうでした。「被災地への支援として独自に開発した寒さ対策シートを提供したいが、役所側から『すべての仮設住宅世帯分を用意してくれないと配れない。ヒアリングはするが…』と言われ困っている」と。公平性や平等感を重んじるあまり、さまざまな支援が入り口(行政側)の段階でストップしてしまうことは、震災直後からなんら変わっていません。それぞれの立場は理解しつつも、もう少し柔軟に対応していかないと「中抜き」が常態化して、存在自体が…と懸念します。

 「一人でも多くの方にできるだけ暖かく過ごしてほしい」という髙田さんの気持ちを受けて、その日のうちにフェイスブック(ふんばろうのグループ)を通じて各エリアをフォローされているボランティアへ「寒さ対策シートの提供を受けました。必要としている仮設もしくは在宅非難世帯へ届けてくれる方は必要数をエントリーしてください」と流したところ、2時間たらずで7000本の寒さ対策シートの行き先が決まりました。
 さっそく、髙田さんへ配送拠点を連絡して対応をしていただきました。髙田さんとお会いしてから5日間でほとんどの段取りができてしまうというのも、ソーシャルメディアを駆使した意思確認・決定のスピードによるものです。

※岩沼市の仮設住宅へ搬入された寒さ対策シート
 ボランティアがチョイスしたエリアは、岩手県の宮古市、釜石市箱崎、宮城県の気仙沼市、東松島市、石巻市渡波、岩沼市の各拠点。そして仙台市内では、同市若林区荒井エリアで11月27日に開催された「七郷市民まつり」で配布しました。さらに、配送作業はアート引越センターさんに協力していただき、無償で各拠点へ届けていただきました。

※「七郷市民まつり」では必要な方へ必要な分だけ配りました
 仮設住宅や建屋の2階で生活する在宅避難世帯に住む方々に、もりや産業さんからの心も体も温まる支援でした。

 被災地への支援を考えている企業もどのような支援ができるのか、どこへ相談すればよいのかと、考えていらっしゃるところも多いと思います。「とりあえず管轄する行政機関へ」となるわけですが、現地のボランティア団体へ相談されたほうがスピーディーな対応ができると思います。(こせきかつや)


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