テレビを見ていて妻が『あの人は知らなかったのね・・』と言った直後、
私は知らなかったのではなく、わからなかったのだ・・・と思わず
強い口調で言ってしまった。
妻も当然「知ると」「わかる」「知らない」と「わからない」の基本的な違いは
わかっているのだからその場面は当然『わからなかったのね・・』と
言うべきだったのだ。
私自身、虫の居所が悪かったわけでもなかったのだが強く否定した私の
言い方に対し、妻は『意味がわかればどっちでも良いでしょ?』などと反撃?
その言い方に私はさらに逆上気味(?)にその場面を詳しく再現モードで
説明・・・少し大人げないとは思ったが54年も共に暮らしてきて誰よりも
お互いをわかっているつもりの人間が・・・・と心の中で勝手に拡大解釈。
日頃はわからない文字や言葉、文章などや絵手紙に書く自分の文字、
言葉の使い方、表現についても謙虚に聞いてくる妻が発したとは思えない
『意味がわかればどっちでもいいでしょ?』という言い方が気に入らず
しばし説教気味に・・そしてしつこいぐらいに「知る」と「わかる」
「知らない」と「わからない」の違いを力説している自分に気づき話題を転換した。
私は過去にも何度か政治家たちの言葉の誤読や使い方の間違いを
取り上げてきたが、テレビでも評論家や解説者なる人物の言葉が
気になり、投稿したくなったり実際に投稿したことがある。
特に『汚名返上』と『名誉挽回を』勘違いして「汚名挽回」などという政治家、
評論家、解説者などがいると『世の中の子供たちのためにならぬ・・』と
不必要とも思える正義感で手紙を書いたり、メールを送信したりするのである。
言葉に限らず私たちの世代は昔から受け継いできた日本の美しいと
思える文化や習慣、しきたりをごく自然に受け継ぐことに違和感はなく、
それが行われなかった場合などに疑問を抱くというケースは時々あると思う
私の意見に概ね同意してもらえるものと思っている。
本来の意味とは違う日本語が飛び交う現在、間違った意味で使われる言葉、
誤用されがちな言葉、慣用句の誤用などの中には時代と共にある程度
容認(?)されているものもあるが、私(達)はやはり一つでも多く、正しい
使い方や解釈を若い世代にも期待したい。