G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

天吉寺山(918m)の山行記録~ルートファインディングが難しいが面白い山

2014-06-22 | 山行

2014年6月16日(月)晴れ
参加者:G.G.、他3名
アクセス:各務原 8:00→R21,R365,R264→9:55大吉寺駐車場(
コースタイム: 10:05→11:00 仁王門跡 →11:35 覚道上人入定窟→11:50 尾根、昼食 12:10→   12:55大吉寺山13:10→14:05 鉄塔→14:25分岐点P2→(ルートミス)→16:40分岐点P2→17:05
行動時間:7:00
歩行距離:約8.9km
コース:実際に歩いたGPSトラックを下に示す。赤線は登り、青線は下りを示す。
(注記)ルートR2&R3は途中でUターン(×印)した。最終的にはルートR1で下山した。

山行記事:
■国道365を藤川で県道264号に分岐し、野瀬町に入り、上草野小学校の200m先に、“寂寥山大吉寺”の石碑がありそこで、右折し狭い道を登って行くと、直に大吉寺の駐車場に着く。案内図が掲げられているので、これを見て、訪れる遺跡の予備知識を頭に入れておくと良い。 

■登山口の標識はないが、寺の前から沢沿いに登って行く。途中、分かりにくい所もあるが沢から離れないように進めば問題はない。
■1時間ほどで、天吉寺(865年開山)の仁王門跡の看板に出会う。次々に遺跡が現れる。大方は礎石だけであるが良く保存されており、往時が偲ばれよう。現存しているのは手水鉢、伝頼朝供養塔(1251年の銘)、覚道上人入定窟(1289年に即身成仏した石室)、及び閼伽池だけである。

■全山、毛虫が異常繁殖し、木々は毛虫で一杯であり気色が悪い。道端にはコアジサイが沢山群生し咲き誇っていたが、やはり毛虫が付いて、台無しである。 

 ■大方の毛虫は5cm位、茶色で見慣れるに連れ、多少、可愛く思えてきた。堤中納言物語の「虫愛ずる姫君」に出てくる、名家のお姫様が殊のほか毛虫が大好きで可愛がっている話を思い出したせいかもしれない。中には黒っぽいグロテスクな奴もいた。 

 ■道なりに進むと駐車場にあった案内看板通りに遺跡巡りができ、本日の山行の目的は果たせて大いに満足したが、後述するように最後で道に迷い難渋した。覚道入定窟を過ぎると間もなく明るい尾根に達し、早目の昼食にする。食事の間も毛虫が登って来るので早々に出発する。ガイドブックにはササユリが見られるとあったが、お目にかからなかった。
■山頂までの道は尾根通しで分かり易い。二等三角点の山頂は樹木に囲まれて展望はゼロである。一息入れ記念写真を撮り下山する。

■下山時の右折点は全く不明であるが、大凡の位置で右折して西方に向かって進んで行くと、直に登山道らしき道に合流する。道と言っても所々で踏み跡が定かでないので、適当に尾根を下って行くと鉄塔の真下に来る。ここで初めて西方に展望が開け、琵琶湖が見渡せたので一息入れる。
■鉄塔を過ぎて、暫く進むと、分岐点(P2)で、良く整備された道(R1)が南下しているのでそちらへ進みかけたが途中で、この道は地図になく、予定の道でないことに気づきバックして、先の分岐点(P3)へ進む。
ははっきりしないが、踏み跡を捜しながら、南下する。次の分岐点(P4)では、南西方向の道(R3)を右に分け直進する道(R2)を辿る積りが、P4が不明で通り過ぎてしまい、途中で方向が違うのに気付きP4まで戻り、踏み跡の更にはっきりしないR2を辿る。やがて高さ2.5m位の崖に突き当たり、周囲を見回したが道らしい痕跡はなく立ち往生してしまった。止むを得ず分岐点P2まで登り返し、地図に記載はないが、整備されているので下まで続くであろうと推定してR1を下ると、20分位で大吉寺の隣にある上の森神社の境内へ降り立つことが出来た。分岐点P2から行きつ戻りつしたロスタイムは何と、2:20であった。

所感&反省:
難渋した山行であったが、その分、以下のような貴重な教訓を得た。
■下山ルートは標識が一切なく踏み跡も不明瞭な所が多く、GPSは必携であり、初心者向けでない。
 今まで登った山では、一番ルートファインディングが難しかった。
■標識がないローカルな山でルートミスを避けるには、分岐点の確認が最重要である。
■地図にない道(R1)が唯一の正しい道であることを知っていれば、ルートミスはなかったが、事前にこの情報を得ることは難しい。タイムロスの危険を回避するには余裕ある計画の策定が不可欠であろう。
■分岐点P2へ戻る途中、うっかりして木の枝に頭をぶつけ、かなりの出血があり、吃驚した。幸い、数分間、ティッシュで傷痕を抑え出血は止まり事なきを得た。帽子を被っていたからこの程度済んだと思われるので、暑いからと言って無帽での歩行は無謀である。
■全山、毛虫がびっしりで気色が悪かったが、幸い、誰も刺されなかった。藪っぽい山では、蒸し暑くても、長ズボン、長袖シャツの着用が必要である。(以上)


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