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五輪開催危惧はコロナの他、熱中症、震度4、台風・豪雨・雷・テロ対策が全く不十分/東京五輪の危うさR7-31

2021年07月19日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.106
ROUND7 国民の命を守るため東京オリンピックの中止を!編 31
五輪開催危惧はコロナの他、熱中症、震度4、台風・豪雨・雷・テロ対策が全く不十分

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■今でも都民の半数が中止を求めるのは「大義なし」「東北復興を置き去り」にしたから
東京五輪開催まで、あと4日に迫りました。招致が決まった8年前から、投稿者はSNSなどで「五輪反対」を掲げ頑張って参りました。国民の30~40%台(調査により異なる)、都民の50%が開催中止を叫ぶ中、全く声を聞かない安倍・菅政権によって強行開催が始まろうとしています。さて著名な久米宏氏は、「五輪反対論者」として“筋金入り”です。私はラジオ番組「久米宏・ラジオなんですけど」(現・終了)を毎週拝聴、度々、持論を展開し「五輪が終わっても反対する」のフレーズは印象的でした。さらに「スポーツは反対ではないが、オリンピックはもはやスポーツ大会ではない。ますます商業化が顕著になり、政治家や巨大企業のための“ショー”に成り下がった(云々)」<割愛>。私は久米氏の足元にも及びませんが、「五輪反対」に対しては“針金入り”と言っておきましょう(笑)。反対される多数の方は、コロナ禍だから中止せよ!ではなく、久米氏や私のようなオリンピックそのものに疑問を感じているからだと推察します。この8年間は、感慨深いものがあります。なお新聞社の調査では、五輪反対の方でも約74%がTV中継を観るとしています。私は初志貫徹、残り24%の観ない方と共に期間を過ごします。

思えば日本が招致準備をしていた2012年、IOCは日本国内の支持が少ないことを懸念していました。招致委員会は慌てて、ロンドン五輪のメダリストを大勢オープントップバス(2階建て)に乗せて、銀座をパレードさせたのです。「沿道に都民50万人が集まり、急激に世論が高まった。支持が2~3倍に増え、過半数を超えた。招致活動に弾みがついた」と発表しました。しかしパレードをしたからと言って、急な変化は考えにくく、今思えば電通がお得意の「世論操作」した疑いがあります。この8年間、ウォッチした甲斐があって、実際は当時から国民の大半は開催を懐疑的に見ていたと考えます。今でも覚えていますが、「今、なぜ東京で五輪をするの?」「東京でやる大義がない」~そんな声が多かったのです。現在コロナ禍であったとしても、開催直前になっても半数の方が中止を望んでいる(読売7月調査・都民対象)のは驚きです。底辺に①「大義がない」、②本当の意味の「東北復興」を置き去りにして、五輪に舵を切った政府の姿、③青少年や国民のために開催するのではなく、政権維持・国威発揚、経済・大企業の儲け拡大が主たるものになっている、これらを国民に見透かされてしまったからでしょう。

■外国人選手は「震度4」の地震でもコンディションを崩し競技不可の恐れあり
コロナ感染ですっかり忘れられていますが、連日、40℃近い日が続く猛暑(高温・多湿)による熱中症死亡など、外国人選手やスタッフの命が危ぶまれます。無観客試合が大半になっても、一部観客の熱中症も懸念されます。例えば当初、マラソンは銀座を走り、観客100~200万人が押し掛ける予測でした。この通り実施されれば、相当の方が熱中症死亡したと思われます。世界に、日本の猛暑の酷さが伝わっていないような気がします。なかでもパラリンピックの選手は、障害の部類によっては「高温」に命を奪われやすいのです。度々上げましたが、気候問題でも日本はIOCや各国に大嘘を付きました。招致委員会がIOCに提出した開催計画書に、『この時期は晴れる日が多く、かつ温暖でアスリートに理想的な気候』と記していたことです。驚くべきことです。日本は他にも、台風・ゲリラ豪雨・雷(ゴルフ競技が危ない)・突風など天候異変の「見本市」です。競技中止、日程変更が余儀なくされます。政府・東京都・組織委の出鱈目さが露呈し、さらにはテロの危険性が、依然、拭い去れません。1年延長されてもコロナ対策が杜撰だったように、役人出向・出身ばかりの無能な組織委です。選手・スタッフ・観客には、深刻な「危険」が迫っているのです。

さて残り1つの説明は、直前・期間中でも直下型巨大地震の可能性はあるものの、「地震・震度4のリスク」です。理解が難しいでしょうが、「震度4」程度の地震でも外国人選手は驚愕・動揺してコンディションを崩し、競技がメチャクチャになる恐れがあります。世界には地震が起こらない国があり、震度3や4を経験しないまま一生を終える方がいるのです。地震の一例は、米国「バージニア地震」です。2011年8月、マグニチュード5.8、日本の震度換算(国によって基準が異なる)「4」が、ワシントンDC・ニューヨークを襲いました。このクラスは、93年ぶりだそうです。日本人なら震度4程度なら、「結構、大きかったね」で済んでしまいます。しかしNY市民の動揺は治まらず、パニックが1週間続きました。職場・近所などで、仕事や家事が手につかなかったと言われています。従って競技以外の時間帯でも地震が発生すれば、多くの競技で選手が集まらない、動揺していて競技開始が不可、選手間の不公平などの恐れも出てきます。このように猛暑の時期の開催、もっと言えば自然災害が多発する日本での開催はするべきではないのです。

追記>選手・スタッフ・観客が熱中症で搬送されても、恐らくメディアは報道しないでしょう。夏の高校野球がいい例で、熱中症のニュースは流れません。実際は、連日、甲子園の医務室に100人以上が駆け込み、救急車の緊急搬送は日常茶飯事だそうです。理由は春夏とも、新聞社が主催だからです。同様に東京五輪は全国紙大手3紙が公式スポンサーになっているので、五輪ムードを壊す報道はしないのです(報道の本質を見失っている)。政府・東京都・組織委は、大会が始まれば五輪が原因でコロナ感染した人はいない・熱中症も起こらず、つつがなく平和裏に終わったと見せ掛けるでしょう。だらしないメディアも、追随するだけです。

Sankoub
次号/開会直前に一言「見識があれば五輪は呼ばないだろうな」(書籍:街場の五輪論)を再び思う
前号/読売調査◇都民の眼厳しく五輪中止50%達す・内閣支持率28%・コロナ対応69%不評価

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