食品のカラクリと暮らしの裏側

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漁獲量の3割が廃棄される現状を憂い未利用魚の活用が始まっている/魚を大事にしない日本人R4-16

2013年12月18日 | 高級魚・ファストフィッシュ
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魚を大事にしない日本人シリーズ R4-16
ROUND4 秋刀魚は頭に良いのか&ファストフィッシュって何?
Part2 ファストフィッシュと日本人の魚離れ
漁獲量の3割が廃棄される現状を憂い未利用魚の活用が始まっている

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未利用魚(み・りよう・ぎょ)ってご存じですか?あまり聞き慣れない言葉ですが、捨てられる魚のことです。漁では、1度に100種以上の魚が獲れると聞きます。一旦、網を上げれば目的としない魚種も獲れるため、売れそうもない魚は捨てられ、それが全漁獲量の3割にも及ぶ膨大な量です。捨てるとは、魚を海に戻すことではなく死んで廃棄されることです。

理由は、獲れた魚の数(量)が少なく市場に出せない、見た目が悪い魚(グロテスク・知名度のないマイナー魚)、網で傷が付いた魚、幼魚・稚魚、規格外(スーパーや弁当店では同じ大きさを指定するため)などの魚は捨てられてきました。貴重な水産資源が、有効に使われてこなかったのです。

しかし魚介類の枯渇が深刻化、地球資源の活用の観点から、「未利用魚」が見直されています。スーパーや地域の大型水産物店では、“地魚”として認識が高まり人気を呼んでいます。一部のスーパーが“1隻買い”(獲れた全ての魚を買う)をしてくれるので、安心して漁業ができるなど好評です。漁業者とスーパーが、同じ視点で捉え流通ルートを確立させることによって、魚の廃棄が相当に減る方法に動いています。未利用魚から、「魅了魚」へと変わりつつあります。

参考/ある推計では、地球上に2兆2千億匹の魚がいるとしています。それでも魚種の75%以上が枯渇、あるいは現在以上に獲ると枯渇・絶滅すると言われています。

Sankoua スーパー・弁当店が増えれば同じ大きさの規格魚ばかりが求められる

Syokutakutop

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