食品のカラクリシリーズ/食の誤用言葉
「いらっしゃいませ、こんにちは!」飲食店からの挨拶の違和感?
■異種の2つの挨拶をいっしょに交わすのでおかしな使い方になる
お店に入ると、「いらっしゃいませ、こんにちは」ばかりです。コンビニ・ファミレスだけでなく一般の店でも、嫌な風潮?が増えてきました。若い方は全く気にならないようですが、投稿者は違和感を覚えます。以前、「問題な日本語」著者の北原保雄先生が、TV番組でおっしゃったことをお伝えします。なぜおかしいかというと、組み合わせが合わない2つの異種の挨拶を、間髪(かんはつと読む)容れずに言う文化が今までなかったからだと言います。また“くどい”と、付け加えています。
それは「こんにちは」は、親しい間柄や気軽に声を掛けられる人との挨拶として使います。一方、「いらっしゃいませ」は、顧客と販売側の全く立場が異なる際に使う言葉です。それがいっしょに並べられるので、おかしいのです。店として親しみやすさを出したいのでしょうが、初めての店や知らない店員から「こんにちは」と言われるのは馴れ馴れしくて嫌です。
■お客様への言葉は「オアシス」「青い丘まで」が相応しい
そのうち、「ありがとうございました、さようなら」と言い出す?店員が出てくるかも知れません。気持ちを伝えたいなら、「いらっしゃいませ、毎度ありがとうございます」(初めての客でも)のほうが、抵抗がないですね。ビジネスやお客様への言葉は、「オアシス」「青い丘まで」が相応しいでしょう。
「オアシス」 = 恐れ入ります・ありがとうございます・失礼しました・すみません。
客商売なら、「青い丘まで」 = ありがとうございます・お待たせしました・いらっしゃいませ・恐れ入ります・かしこまりました・~ます・~です、を使って欲しいと思います。