食品のカラクリシリーズ/食の誤用言葉
ショート編2|舌鼓・コーン・選りすぐり・書き入れ時・肉汁・トッピング・ジューシー
■間違った食の言葉・間違えやすい食の言葉/ショート編2
今号は「間違った食の言葉・間違えやすい食の言葉/ショート編2」と題して、いくつか簡単に説明致します。
舌鼓/ =正しくは「シタツヅミ」であって、「シタヅツミ」ではありません。最近の辞書では両方書かれていても、前者で言うべきです。
ソフトクリームのコーン/ 英語にはスペルと意味が異なるコーンがある。①円錐形を意味する・cone。工事現場に置かれているカラーコーンと同じ意。②とうもろこしのcorn。投/ソフトクリームの殻をコーン呼ぶのは、②とうもろこしを使っているから思っている人が多い。本当は①の形状からついた名称。ちなみに、一般的にはソフトクリームのコーンは小麦粉が使われている。
選りすぐり/ 選りすぐられた食材=本当は「えり」と読みます。同様に辞書によっては「より」でも書かれていますが、前者を使ってもらいたいものです。
書き入れ時/ 商品が売れて、忙しい時や儲かる時を言います。元々は、「次々と帳簿に書き入れる」ことからきています。時々、「掻き入れ時」の誤用を見掛けます。
肉汁/ にくじる or にくじゅう? ハンバーグから、肉汁がジュワ~と出てくるのは堪りません。「にくじゅう」が、本来の言葉です。能書きたれてないで、早く熱々のハンバーグを食べよ~と。
トッピング・ジューシー/ スイーツや洋風なものだけでなく、グルメレポーターはちらし寿司や天丼にも「このトッピングは美味しそう」とコメントしていました。中でも、「握りのトッピングネタの鮪(まぐろ)」や「ジューシーな白身」の言い方に呆れてしまった。和風のものには、どうかと思います。