食品のカラクリと暮らしの裏側

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食の誤用言葉|「当店は禁煙となっております」って他人事のような言い方だ

2024年09月19日 | 食の誤用言葉
Ntpkarakuri

食品のカラクリシリーズ/食の誤用言葉
「当店は禁煙となっております」って他人事のような言い方だ

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■禁煙にしております!のほうが意志が伝わる
飲食店や区役所・病院の入口などには、「当店(所)は禁煙となっております」「窓口時間はO時からO時までとなっております」調の貼り紙が多いようです。若い方は違和感はないようでも、投稿者は好きではありません。それこそ禁煙や営業時間を決めたのは、アンタでしょ!と言いたくなります。

ボカシ用語なのかも知れませんが、「なっております」は“責任逃れ・他人事(ひとごと)”のように感じます。当事者としての意識や責任者・店主としての、確固たる信念が見えてきません。明快「「禁煙にしております」、「窓口時間はO時までと致します」のほうが、意志が伝わってきます。しかし客には変な性格の人間が多いから、客商売としては、当たり障りのない言い方になってしまうのでしょうね。他方、“協力をお願いする”表現の“~させていただく”は、表面(おもてづら)は柔らかくても極めて押し付けがましいですね(苦)。

■商売人の命、看板を下げる・看板を下ろすはどう違うのか?
「看板を下げる(さげる)」と「看板を下ろす(おろす)」では、意味合いは大きく異なってきます。「看板を下げる」は、“営業中”“商売やってます”など、看板そのものを入口やドアにぶら下げることです。あるいは、商売していることを指します。「看板を下ろす(おろす)」は、その日の営業を終えて店を閉めること(今夜は看板にする)、あるいは廃業して店を畳む(暖簾を下ろす)ことです。使い間違えると、大変なことになってしまいます。

“看板商品” “看板娘” “看板に偽り無し”など、「看板」は“信用”と同じことで商売人の命です。皆様も働いている店舗・会社では、看板を背負っています。信用・信頼・経験・人格など、あなた自身が1枚の大きな看板です。呉々も、“看板倒れ” “看板に偽り有り”と言われないよう、頑張って下さい。

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