食品のカラクリと暮らしの裏側

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聖火リレー醜態・大爆音のスポンサー車両とDJがガンガン声を張り、まるで企業宣伝/東京五輪の危うさR7-2

2021年05月06日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.77
ROUND7 国民の命を守るため東京オリンピックの中止を!編 2
聖火リレー醜態・大爆音のスポンサー車両とDJがガンガン声を張り、まるで企業宣伝

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ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。記事は2021年4月、旧ブログに投稿したものです。アスリートファーストの尊重は微塵もなく、政治家・経済界・五輪関係者などは己の思惑・利益・保身のために、東京オリンピックの悪用が目に余ります。年月が経過しても、ブログにてその検証や事実を残しておく必要があると考えます。

■IOCに1兆円以上も放映権料を支払う米放送局NBCが聖火リレー中止を望む
コロナ禍、大多数の国民が東京五輪の中止・延期を叫ぶ中、散々な批判を浴びて始まった聖火リレーです。いくつも露呈した、聖火リレーの醜態と“まやかし”をお伝えします。東京新聞の記事で、画像のように聖火ランナーそっちのけで、先頭に大手スポンサーの大型車両が大手を振っているのです。「コンボイ」と呼ばれる改造車で、メインスポンサーのコカ・コーラ、トヨタ、日本生命、NTTなど、関係車両を含めると約30台が連なり(下記・左)、全く聖火ランナーの存在がありません。さらにはEXILEやラップ曲を大爆音で流し、コンボイの上では負けじとDJがマスクなしで「踊って楽しみましょう」などとガンガンとマイクで大声を張り上げます。他スポンサーの音楽や掛け声が重なり、かなりうるさく混乱気味。観客には「声を出すな」「密を避けろ」と言っておきながら、頭上のDJの飛沫が落ちてきそうで不安がっていたと書かれています。人口が少ない南相馬市でも、観客が密集していました(下記・右)。観客の声=「復興は単なるパフォーマンス」「しらける」「これはちょっと違うんでねえか」と、記事をまとめていました。和やかな聖火リレーの雰囲気はなく、見苦しい「商業五輪」「スポンサーファースト」~痛烈な企業宣伝の場と化していたのです。

次に、オリンピックの放送権を持つ米放送局の「NBC」が、『聖火は消されるべき』と日本の聖火リレー中止の発言をしました。NBCは夏季と冬季の五輪計10大会で、総額約1兆2700億円の放映権料をIOCに支払っている大スポンサーです。そんな莫大な力を持つNBCが、「新型コロナウイルスの恐怖がある中、東京五輪の聖火リレーは流行を悪化させる可能性がある。これは廃止するべきだ」「聖火リレーは、公衆衛生を犠牲にするリスクを冒している」。「感染に歯止めが掛からないのに、なぜ全国を走るのか理解できない」「五輪開催の宣伝ならば、なくてもいい。感染を広げる恐れがある」。その上で、「日本が五輪全体を進める上で数々の問題点を象徴している」と報じています。「日本ではワクチン接種が進んでおらず、五輪が始まる時にワクチン接種が済んでいることはない」「五輪の主催者は、何万人ものアスリート、コーチ、ジャーナリストが入国すると予想されているのに、ワクチン接種を受ける義務はないと言っている」と問題提起した。NBCが聖火リレー中止を望むのは、感染拡大で開催中止を恐れてのことか?

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G622dolmb ← クリックすると拡大します [聖火リレーの隊列基準(車両)] 
聖火リレーの配列を検索、かなり見ずらいですが京都府の隊列基準です。他の県も同様と思われる。ブロック1(上段)=先頭のメインスポンサー(パートナー)の隊列だけで500m以上。そこからブロック2(中段)=第2隊列の先頭車まで1.5km間隔を置くことになっている。ブロック3(下段)=そして、やっと聖火ランナー(赤枠)です。しかしこの基準と一連の画像を比較すると、車両の間隔は相当詰まっており車両数も基準の21台(これでも多い)に留まらず実際は30台を超える。TVニュースでは聖火ランナーがシンプルに走っているように見えるが、実際は違和感を持つほど商業活動車・関係車両など、大掛かり「自動車隊列」であることが認識できる。

■「インスタ映え」を優先し点火バトンタッチせず繰り上げスタートする愚行
3つめが、「インスタ映え」を優先し点火バトンタッチせず、箱根駅伝で見られる「繰り上げスタート」させてしまったことです。福島県・三島町にある絶景スポットに、ランナーと列車が並走する計画でいました。しかし悪天候でランナーの到着時間が遅れたため、バトンタッチせずに予備用のランタンから火を取り走らせたのです。聖火リレーの趣旨から外れ、同時に複数のトーチに火が付いてはないないIOCの規定にも違反します。聖火ランナーは走るだけではなく、駅伝と共通するバトンタッチさせてこそ、より感動を受けるのです。全くの愚行の極み。4つめは、聖火ランナーはトーチを7万円で買い取る必要があることです。ご褒美として、当然、貰えるものと思っていました(一応、購入拒否はできる)。出走には休暇を取ったり何かと無償奉仕しているのですから、一生の「記念品」(レガシー)として差し上げるべきでしょう。経費縮小は分かりますが、計1万本、7億円程度しか掛からないので、ここはケチる場所ではないと思います。もう1つ驚いたのは、聖火リレーの経費は通過する地方自治体持ちなんすね。これも当然、大会組織委員会が支払うべきです。

5つめ、森会長(当時)の女性差別発言からランナー辞退が続きました。ロンドンブーツの田村淳氏が、明確な理由を発表し辞退しました。その他芸能人も辞退が相次ぎましたが、「仕事の日程」としており情けない限りです。辞退するなら、走りたくない理由を堂々と言うべきです。投稿者は2019年に、芸能人・著名人は聖火ランナーとして走るべきではないと記事化しました。五輪は、老若男女・一般市民が主役と感じたからです。特に青少年は貴重な思い出になるので、彼等を差し置いて“芸能活動”の一環としてしゃしゃり出る芸能人とは比べ物にならない価値があるからです。しかし投稿にほとんど反応がなかったことから、皆様は芸能人に期待したのでしょう。組織委員会は、そもそも招致段階から国民がオリンピックへの期待が薄いとみて、人寄せパンダの扱いで無制限に芸能人を募集したのです。コロナ禍でそれが裏目になって、人混み・密にならぬように訴えているのは滑稽です。森会長は「芸能人は田んぼを走れ」と言って、大叱責されました。しかし観客側はどうしても密になり、コロナ感染させないためには、皮肉にも森会長の発言は正しいと言わざるを得ません(苦)。

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次号/NHK聖火リレー生中継で音声が30秒消される「五輪反対抗議」の異論排除か?
前号/あの森会長も「聖火リレーは田んぼ・五輪は22年に」と2つ正しいことを言った

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