食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

侵略の象徴「旭日旗」を東京五輪会場で掲げることを容認する無神経な組織委/東京五輪の危うさR6-9

2021年04月30日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.70
ROUND6 オリンピック精神を忘れた2020東京オリンピック編 9
侵略の象徴「旭日旗」を東京五輪会場で掲げることを容認する無神経な組織委

G627990622e09f8f04729a035fd40a7c12_s

ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。記事は2019年9月、旧ブログに投稿したものです。アスリートファーストの尊重は微塵もなく、政治家・経済界・五輪関係者などは己の思惑・利益・保身のために、東京オリンピックの悪用が目に余ります。年月が経過しても、ブログにてその検証や事実を残しておく必要があると考えます。

■日本人は知らないでもアジアの方は旭日旗の下に殺戮があったことを忘れない
東京オリンピックの大会組織委員会は、「旭日旗(きょくじつき)の会場持ち込みを禁止しない」とする方針を示しました。IOCも、「大会中に懸念が生じた場合にケース・バイ・ケースで対応していく」と静観する方針です。というのも、韓国国会の文化体育観光委員会が、旭日旗は「日本が帝国主義と軍国主義の象徴として使用した」とし、競技会場への持ち込み禁止を求める決議を採択したからです。それに対しての組織委の回答が、「旭日旗は日本国内で広く使用されており、旗の掲示そのものが政治的宣伝とはならない」としています。国内世論は韓国のことになると、内容を問わず批判・ヘイトスピーチを繰り返します。投稿者はそうした流れ、そのような人間とは与せず、「冷静」、「公平」な眼で見たいと考えます。その上で組織委とIOCの判断は、今アジアで日本が置かれている立場、国際感覚、戦争を起こした過去の歴史を全く理解していません。侵略戦争の象徴である旭日旗を、平和の祭典で振り回すことを認めたことは重大な誤りと考えます。

組織委が言う「国内で広く使用されている」の根拠は、大漁旗や自衛隊旗です。投稿者は、戦前、日本海軍の軍艦旗、陸軍の連隊旗として使用されており、悲惨な戦争を招いたにも関わらず、戦後になってもそのまま自衛隊旗として使われたことに憤りを感じます。当の日本人ほど、“旭日旗の意味”に無頓着です。日本人310万人・アジアの方々2000万人が亡くなった原因を作ったのが、旧日本軍の侵略戦争なのです。私達の世代ではないにしろ、日本人が彼等を大勢殺してきたのは事実です。日本人はこの過去を忘れたり知らない人が多いのですが、アジアの方は旧日本軍が旭日旗の下に殺戮を行ったことは忘れていません。戦後70年以上経っても、被害を受けた日本人を始め、とりわけ殺戮や侵略が酷かった韓国・中国などアジアの方々からは、未だに旭日旗は「侵略」 「日本軍国主義」の象徴とされています。世代が代わっても、彼等が会場で旭日旗や旭日旗をデザインしたユニフォームを目にした時、どんな思いになるかは想像に難くありません。

■アジア侵略・軍国主義を表す「旭日旗」はオリンピックの理念に反する
サッカーでは、しばしば日本のサポーターがスタジアムで旭日旗を掲げ問題となっていました。そのため、既にスポーツの場で旭日旗の持ち込みは許されないとの判断が下されています。例えば2017年4月、サッカーのアジア・チャンピオンズリーグの水原(韓国)と川崎の試合です。川崎のサポーターが、相手本拠地で旭日旗を掲げて大きなトラブルになりました。その際、アジアサッカー連盟(AFC)は、こう裁定しています。「相手チームに侮辱感を与え、政治的と認識されるスローガンを示す行為を禁止した懲戒規定に反する」。旭日旗の本質を突いたものです。さらに川崎には、無観客試合の処分や罰金を科しています。スポーツを通じて、平和の礎を築く場が五輪です。旭日旗が現実に戦争の中で果たしてきた役割を考えると、オリンピックの理念に反すると言わざるをえません。話を戻し、組織委の「旭日旗を禁止しない」態度に対し、欧米のメディアも問題を報じ始めており、日本への批判が高まる可能性があります。

東京オリンピック組織委員会が何の抵抗も検討もなく旭日旗を認めるのは、森喜朗会長が自民党出身・首相を務め、かなり右翼思想を持っているからです。また委員会のメンバーには、自民党の息が掛かった官僚出身者も多く、日本の侵略戦争すら否定する考え方が主流です。サッカー連盟を始め、各国際競技団体は、国家間の侮辱・差別に神経をとがらせており、厳しい処分を科しています。それに対して国際・国内競技団体をまとめるIOC・組織委の、あまりにも能天気・国際感覚がずれ、この誤った判断を早急に見直すべきです。組織委は言うまでもなく、世界の人々が平和な雰囲気で交流できる舞台を整える大きな責任があります。余談ですが、パラリンピックのメダルデザインも、見ようによっては旭日旗に見えなくもない(苦)。

Tpjw06b3020228079

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 五輪パラ組織委は点字による... | トップ | 五輪聖火リレーは原監督・白... »
最新の画像もっと見る

東京五輪の危うさ」カテゴリの最新記事