食品のカラクリシリーズ ミネラルウォーターの選び方
ROUND4 身体と健康のために良い水を摂ろう11
ヨーロッパはミネラルウォーターを用いスパの語源になった病気療養を行う
アクアテラピーというミネラルウォーターを使った療法を受けることができる
■日本人はミネラルウォーターの本当の価値をどこまで理解できるのか
ヨーロッパのミネラルウォーターの水源地では、「アクアテラピー」というミネラルウォーターを使った様々な療法を受けることができます。最古のものが、ベルギーのスパです。温泉を意味する、英語のSPAの語源にもなっています。スパでは湯治(とうじ)医が飲泉療法を施し、温泉風呂や温泉を使ったマッサージなども受けられます。フランスではミネラルウォーターを用いて病気療養を行う、「テルマリズム(水治療)センター」(医療施設)が100か所以上あります。
ヨーロッパでは、ミネラルウォーターには医療効果があると考えられているからです。彼等はミネラルウォーターを飲むだけではなく、医療を始め日常的にかつ多面的に活用しています。数百年の歴史があり、飲む量も日本の5倍以上です。一方、日本人は、水道水が不味いからミネラルウォーターを飲む程度の感覚に留まっています。
シリーズのまとめとして、フランス産は源泉の中硬水・硬水をそのままボトリングするため、ミネラルたっぷりなのです。しかし日本産は軟水の上、ろ過・殺菌が義務付けられているため、ミネラルは全く期待できません。ミネラルウォーターは何のために飲むのか、日本人はミネラルウォーターの本当の価値をどこまで理解していけるのでしょうか?
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ご案内 腎臓病などの方は、水分摂取量は医師とご相談下さい。