▽奴(やっこ) = 中間(ちゅうげん)は、江戸時代の武家の下僕・中間。足軽と小者との中間(ちゅうかん)の身分とされた。鎌髭(かまひげ)~口ひげをピンと跳ね上げた姿で、大名行列の先頭で槍や挟み箱などを持って主人の供をした。槍持奴(やりもちやっこ)に由来する。槍持奴は大きな四角形を染めた半纏(はんてん)を着ており、その柄は「釘抜紋」(くぎぬきもん)と呼ばれる。奴がなぜ凧になったか諸説あり、虐げられていた町民が、蔑まされていた奴の絵凧を武家屋敷の上に飛ばし、低い身分の奴が偉い武士を見下ろすことで、町民は意気を挙げたとも言われる。なお奴豆腐、冷奴(ひややっこ)は、豆腐が四角い釘抜紋と似ていることから。
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