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東京五輪「無観客でも海外から10万人が来日」中止も含めて検討すべき/東京五輪の危うさR7-7

2021年05月11日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.82
ROUND7 国民の命を守るため東京オリンピックの中止を!編 7
東京五輪「無観客でも海外から10万人が来日」中止も含めて検討すべき

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ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。記事は2021年2月、旧ブログに投稿したものです。アスリートファーストの尊重は微塵もなく、政治家・経済界・五輪関係者などは己の思惑・利益・保身のために、東京オリンピックの悪用が目に余ります。年月が経過しても、ブログにてその検証や事実を残しておく必要があると考えます。

■10万人が海外から大挙すれば国内感染と“五輪変異種ウイルス”が世界へ拡散
投稿者の文章/依然としてコロナ感染は収束せず、東京五輪・パラリンピック開催に懸念の声が広がっています。開催への問題点の3回目は、公衆衛生学の専門家で英キングス・カレッジ・ロンドンの渋谷健司教授へのインタビュー記事です。五輪関係者やメディアは、最悪の場合は「無観客」開催と安易に言います。投稿者として驚いたのですが、無観客でも選手を始め海外から約10万人が渡航してくるです。陰性証明のみで一定期間の隔離もなく、言わばフリーパス状態で大挙来日するのです。これでは陽性者の入国を完全に防ぐことはできず、国内で感染拡大が予想されます。本文にはありませんが、逼迫した医療体制の中で、医療者5000~1万人がオリンピックのために拘束されます。これらのことを鑑み投稿者としては通常開催は論外、「無観客」でも開催は不可能と考えます。それでも強行するなら、国内感染は下より“五輪変異種ウイルス”が選手・来日者を介して世界に再拡散するでしょう。選手には気の毒でも、中止せざるを得ないと考えます。

■通常開催なら海外から100万人の渡航者(観客)が狂気のフリーパス入国
 <プロフィール> 渋谷健司  東京大学医学部卒 米ハーバード大学公衆衛生学博士号取得 WHO(世界保健機関)コーディネーター 東京大学大学院教授(国際保健政策学)などを歴任。

.東京五輪の開催の是非について、どうみていますか。
「コロナの感染状況からみて、中止も含めて検討すべきだと思っています。一番大きな理由は、国内状況です。緊急事態宣言などで感染者数は減少傾向にありますが、感染をしっかりと抑え込めていません。選手には気の毒だと思いますが、いまの日本では、五輪のような大規模な大会を開催する状況にないというのが率直なところです。もう一つは海外の状況。パンデミックが続き、ワクチン接種も始まったばかり。世界から多くの人がくれば、日本は大きなリスクを抱えることになります。」

.五輪チケットは海外に約100万枚販売されています。政府が主導する「コロナウイルス感染症対策調整会議」では、海外の観客は入国後隔離せず、入国直後の公共交通機関の使用も認めています。「14日間の隔離は観戦を事実上困難にする」というのが理由です。この点をどう見ますか。
「隔離期間がないのは大いに懸念されます。いまは変異株の存在もあるので、多くの国で水際対策や入国後の隔離を厳格に実施しています。それをやらないとすれば、ウイルスの持ち込みリスクが高まります。通常の手続きのように入国3日前、入国直後の2回のコロナ検査をしても、陽性者の入国を完全に防ぐことはできません。これだけの数の外国人を隔離期間なしに入れるのは論外に近い。」

.調整会議は、海外の観客に「隔離措置に代わる対策を講じる」としています。どんなことが考えられますか。
「感染を広げないためにはPCR検査を2、3日おきなど頻繁に行うことが必要です。接触確認アプリCOCOAの登録なども当然必要です。しかし、数十万から100万近い海外からの渡航者の検査をやりきるのは、いまの日本では難しいと思いますし、COCOAも機能していません。」

.国内では約360万枚の五輪チケットが売れています。
「感染の抑え込みが不十分なまま「GoTo五輪」で多くの人が移動すれば、昨年の「GoТoトラベル」キャンペーンの二の舞いになります。観客の移動によって、人の流れが生まれ、感染拡大のリスクが高まるのは当然のことです。

■全豪テニスから見えてきた東京五輪開催の土台がないこと(保証も信頼感もない)
.IOCなどは「無観客」開催も検討しています。しかし、その際でも選手、関係者で少なくとも10万人(上記・表/参照)近い人が入国すると見込まれます。
「もちろん観客に比べたら選手や関係者の方がはるかに管理はしやすいでしょう。しかし、10万という数は決して小さくありません。選手、コーチだけでも大変ですが、報道関係者やボランティアらにたいし、十分な隔離期間を求めないなら、感染を広げないことはとても大変なオペレーション(運用)になると思います。テニスの全豪オープンでは、選手、関係者1200人余りが海外から豪州入りしました。しかし、チャーター機にコロナ感染者が出たため、錦織圭選手を含めて同乗した72選手が、2週間の完全隔離を強いられました。その後、市内のホテルで集団感染が発生し、2月13日から会場のあるビクトリア州がロックダウン(都市封鎖)に入る事態にもなっています。
 
.全豪テニスの状況から何がいえるでしょうか。
「豪州は世界でも、コロナの封じ込めに成功している国です。その国でさえ、こうした問題が起きています。全豪テニスでは当初、観客を入れていたものの、ロックダウンにより、途中で無観客にもしています。全豪テニスをみて思うのは、五輪を日本でやるのは至難の業だということです。コロナを抑え込んできた豪州でさえ、単一種目で千人余りの人が入るだけでさまざまな問題が発生する。五輪では多くの競技ではるかに多い選手、関係者が世界から集まるのですから。

.日本はコロナ感染を抑え込めていないことも大きいと。
「いま日本は第3波の対応で手いっぱいです。もし、昨年から日本でコロナの徹底的な封じ込めができていれば、制限した形の開催も可能だったかもしれません。しかし、現状では安心して開催できる保証もなければ「信頼感」もありません。これでは世界も、日本の国民も納得させられない。つまり開催の土台がないことになると思います。いまは国民の命や医療を守り、一刻も早く生活を安定させることが必要で、コロナの封じ込めに全力をあげるべきときだと思います。」

投稿者によって、一部割愛やそれに伴う接続文章等の修正・タイトル付けを行いました。

Sankoub
次号/東京五輪開催中止の決断を急ぐべきだ・コロナ収束みえず内外の世論は中止・延期
前号/サンデー毎日『東京五輪を中止すべき4つの理由』2・開催の本音は改憲

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