家庭用品の危険シリーズ ■虫除けスプレー/屋外
虫除けスプレーを肌に直接吹き掛けるのは危険過ぎて厳禁
湾岸戦争で虫除けスプレーを使った兵士の子供に先天欠損症が
■危険な主成分のディートは突然変異性や遺伝毒性を持っている
キャンプや昆虫採集など夏の行事に欠かせないのが、「虫除けスプレー」です。肌にシューと丹念に吹き掛ければ、蚊や虫が近づかないと安心してしまいます。しかし皮膚に直接スプレーすると、かなり危険なことが指摘されています。危険な主成分のディートは、突然変異性や遺伝毒性を持っているからです。
かつて湾岸戦争で、米軍兵が戦場の砂漠にいる毒虫から肌を守るため、頻繁に特定薬剤とディートを使った虫除けスプレーを使用していました。湾岸戦争から帰還し、生まれた子供に先天欠損症や免疫不全の子がいると言います。恐らく、強力な虫除けスプレーの突然変異性が原因との指摘があります。
米国の研究では、皮膚に塗られたディート成分は、56%が皮膚に吸収される他、17%が血液中に吸収されるそうです。米国女性が、日焼け止めクリームとディート成分の虫除けスプレーを併用して、急性のショック状態に陥った例もあります。
国民生活センターでは、強烈なディート成分にも関わらず、取り扱い表示が不十分なため注意喚起を行っています。しかし虫除けスプレーの説明書に書かれた使い方を、見ない方が多いようです。こうした危険を知れば、今年の夏からは安易にシューシューと吹き掛けなくなるでしょう。
■■危険への対策■■
虫除けスプレーは、肌に直接吹き掛けない工夫が必要です。
長袖を着て服やズボンの上からスプレー、できれば服は乾燥してから着ることです。
特に乳幼児は厳禁で、子供も上記の方法で使用して下さい。