食品のカラクリシリーズ ミネラルウォーターの選び方
ROUND2 ミネラルウォーターの選び方ポイント6
硬度の違いがミネラルウォーターの味やのどごしを変える
超軟水はカナダ産のアイスエイジ・超硬水はフランス産のコントレックス
■硬度1.12から1468まで様々なミネラルウォーター
硬度の違いの例は、ヨーロッパのミネラルウォーターは石灰岩層のなだらかな土地を地下水がゆっくり流れるため、ミネラルを多く含む硬水になるのです。日本は山が急で水脈が短いので、ミネラルが溶け込みません。外国産でも、カナダ産(アイスエイジ)のように氷河が原水ですと、ミネラルはほとんどなく純水のようなミネラルウォーターもあります。
前号と同文/おいしい味を求めるなら硬度100mg/l 以下の軟水です。図表の種類ではボルヴィック程度まで、理屈ではそうですが、実際に飲むならエビアン・ヴィッテルぐらいまでしょうか。
美容や健康を考えれば硬度が高いものですが、苦味が強い感じがします。フランス産のコントレックスは、硬度1400以上です。カルシウムが不足がちなお年寄りや妊婦に、人気があります。体質や体調によっては、下痢を起こすこともあります。最初は重たく、けっして美味しいとは思いませんでしたが、今では慣れで普通に飲んでいます。なおミネラルウォーターの味を決める要素に、もう1つpH値の違いがあります。それは次号で説明致します。
▽硬水・軟水の分類/図表 (前出)
▽硬度の計算方法/図表 (前出)
カルシウムとマグネシウムの量を炭酸カルシウム量に換算して
1000ml当たりの量(mg)で表します。
因みに、ボルヴィックの計算例です。
硬度60(mg)=(Ca11.5mg/l×2.5)+(Mg8mg/l×4.1)
※実際には、数値・係数など詳細数値の計算・その他の関係から
上記の計算数値とメーカー表示とでは若干異なります。
▽主な製品ごとの硬度/図表 (前出)
ご案内 腎臓病などの方は、水分摂取量は医師とご相談下さい。