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羽田増便計画によって江東区・江戸川区にも大型旅客機が低空飛行する/少数派

2019年03月24日 | 羽田新飛行ルート
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/羽田新飛行ルート
都心を低空で離陸・着陸を繰り返す羽田新ルートは許されない!2
羽田増便計画によって江東区・江戸川区にも大型旅客機が低空飛行する

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北風時の羽田空港・離発着ルート[国交省HPより・転載了解済]。上・画像4が現行ルート、下・画像5が計画。少々見にくいのですが、青ラインが離陸ルート、赤ラインが好天時・オレンジは悪天時の着陸ルート。
変更点>従来、離陸時は東京湾上を東行し十分高度を保ってから千葉県内を飛行するルートだったものを変更し、湾岸エリア・荒川沿いを急激に上昇する。


*2017年の投稿であり、その後、ブログ移転したため現投稿日になっています。

■荒川沿いに大型機が飛行し午前・夕方、電車のガード下並みの轟音が鳴り響く
羽田新飛行ルートの重大問題2回目です/外国人観光客の倍増計画や東京オリンピックの来日客増加ため、国交省は2020年に向けて、羽田空港の巨大な大型ジェット旅客機の離着陸を増便させる計画をしていると申し上げました。そのためとはいえ、従来の飛行ルートを変更し都内を低空飛行する危険な国交省の計画は、撤回させるべきと考えます。2回目として、変更されるもう1つの飛行ルート・画像5「北風時・荒川離陸上昇ルート」は、北風時に大型機が23区東部・荒川の上空を低空飛行するものです。下の画像6のように、羽田空港C滑走路を離陸した大型機は急激に90度右に急旋回し、直下の江東区の湾岸エリアを高度610mで横切り、再び左にカーブして荒川沿いを上昇します。国交省の資料によると、大型機の離陸時高度が915mの場合、江東区の東地域と江戸川区西地域では77デシベルの騒音が発生するとしています(中型機でも変わらず76デシベル)。地下鉄の窓を開けた状態や電車のガード下の80デシベルに相当し、いかに凄い轟音・騒音かがご理解頂けるでしょう。

計画によると北風時の飛行時間帯は、朝早い7時(まだ寝ている方もいるでしょう)から11時半まで、また午後3時~家庭団欒の午後7時の間に、1時間当たり21機(平均3分に1機)、最大23機、1日最大172機の巨大な大型機が頭上を低空飛行します。従来は画像4のように離陸後は東京湾のもっと南の海域を飛行し、十分な高度を取ってから千葉県の市川市・船橋市上空を通過していました。現在でもこの北風運用は年間7割に及び、年間300日も飛行する年があります。天候によっては、夏でも北風運用が行われます。東京スカイツリー完成以来、現在でも墨田区・江東区・江戸川区民は、遊覧飛行のヘリコプター騒音と違法な低空飛行の恐怖に悩まされています。しかし大型機の轟音はそれどころではなく、また飛行頻度も比べものになりません。二重の危険と騒音迷惑を被ります。

Mhaneda2c 画像6/ピンクの帯は上空通過が予想されるエリア

■燃料満タンの大型機が江東区・江戸川区の市街に墜落したら大惨事に
羽田空港を離陸した大型機は2回急激なターンを繰り返すため、必ずしも荒川上空を飛行するとは限りません。パイロットの技量・飛行基準の順守度や風・天候によっては、幅3kmの飛行誤差が生じると言われています。外国機はルールを守らないことがあるので、ショートカットで飛行することが考えられます(後号VOL.4参照)。そうなると、江東区や墨田区・江戸川区の全域までが多大な影響を受けます。前号と同様に、大型機墜落・機体落下物の恐れ・騒音は重大な問題です。WHO(世界保健機関)によると、航空機騒音は睡眠障害・心臓疾患の増加、子供の長期記憶力・読解力の低下が指摘されています。さらには低空だけに、離陸時におけるエンジンからの有害排ガスも深刻です。PM2.5より細かいナノ粒子が、飛行ルートに限らず風などで広い地域にバラ撒かれ、大気汚染・環境汚染・健康被害が心配されます。

いつでも役人(この場合、国交省)の説明には、必ずウソと隠し事があります。今までの説明だけでも大変な危険性と環境悪化ですが、実際にはそれ以上に酷い状態が起こり得ると専門家は指摘します。にもかかわらず江東区の役人は「騒音は一瞬であり問題ない」と回答しましたが、実際、位置関係によっては騒音は数十秒から数分間続きます。本来、地元区民を守るのが役人の仕事ですが、能天気・無神経さに呆れます。役人の馬鹿さ加減、国への追従ぶりが明らかです。特に江東区の東地域や墨田区は、都内屈指の住宅密集地(人口密集地)、“モクミツ”と呼ばれる古い木造密集地帯が広がります。一方、「魔の11分間」と言われ、“離陸3分・着陸の8分間”が飛行機事故の大半を占めます。ここに大型機が墜落したら、衝撃破壊と漏れ出した燃料(離陸時なので満タン状態)に引火し大火災を起こし、乗客・乗員、巻き添えの住民などが1000人以上の規模で死亡する恐れがあります。地元住民は、極めて深刻な状況下に置かれているのです。

Mhaneda6 画像7/抗議する国会議員・区議・地元住民など

影響がある都内14の区の市民団体・計画を知った区民は、集会や連携して報告等を行っています。国交省や各区役所へ飛行取り止めの要望書、支援する区議会議員・都議会議員・国会議員が、計画の撤回の動きを強めています。大写しの安倍首相の顔や自民党の姿ばかりを放送し“アベチャンネル”と言われるNHKも、ニュースで住民が計画反対のデモ行進する模様を流していました。しかし残念ながら多くの区民・都民が、自宅や職場の頭上を大音響の大型機が低空飛行する計画をまだ知りません。数百万人の区民・都民の命と引き替えに、経済発展や外国人(日本人乗客も含む)に対して飛行許可の“おもてなし”をする無謀な計画は許されません。国や与党政治家は、“おもてなし”どころか全く住民のことを「思・っ・て・なし」です。国の経済政策と同じで、東京も空港も一極集中では、極めて大きな歪みや危険性が増大します。国交省は住民の危険を取り除くために、ただちに計画を撤回すべきです。

Sankoub
次号/3.羽田北風離陸時新ルートは荒川低空を1時間最大23便飛行・1日8時間半の暴挙
前号/1.大型旅客機が都心を1分20秒ごとにスカイツリーより低空飛行する羽田増便計画

Ntopkeiji

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