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都は未だに生徒81万人を五輪観戦に動員させる計画を捨てず・コロナと熱中症危険/東京五輪の危うさR7-10

2021年05月14日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.85
ROUND7 国民の命を守るため東京オリンピックの中止を!編 10
都は未だに生徒81万人を五輪観戦に動員させる計画を捨てず・コロナと熱中症危険

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■生徒をコロナ感染と熱中症の危険無視の無謀な「学徒動員」観戦はやめるべき
国民の7割以上・3/4が、東京オリンピック開催の延期または中止の声をあげています。しかし都や大会組織委員会はそれらを無視し、開催前提で観客制限あるいは「無観客」にするかどうかを6月に判断すると言っています。感覚がズレており、決断も遅きに失しています。さらに呆れることは、未だに都は都内の公立・私立の幼稚園から小・中・高校、特別支援学校などの園児・生徒の約8割・81万人に対し、東京オリンピック・パラリンピックを観戦させる計画を堅固していることです。組織委員会も、この都を含めた関東近県の生徒128万人をオリパラ教育の一環として"学徒動員"させるとしています。コロナ感染の危険性の他に、忘れられていることですがこの時期は「熱中症」の危険が伴います。開催まで3か月の時点で、まだこんな生徒の動員を行おうとする都と大会組織委員会の無謀さを、しんぶん赤旗・日曜版がまたまたスクープしました。

記事によると、都内の小学校の入学式に参列した母親が、配付された年間予定表に「オリパラ観戦」行事が書かれていて目を疑ったことです。これほどコロナ感染が拡大する中、小さな小学1年生の我が子を、真夏・炎天下の競技場へ行かそうとする都などの方針に愕然としたそうです。都からこの小学校に観戦日程が届いたのが昨年20年の12月、第3波が猛威を振るっていた時期です。教員自身も仰天し、強行する事態に怒りをぶつけた先生もいました。都からは生徒に対する感染対策は示されず、ただただ参加せよ!の号令ばかりだったようです。加えて問題は、観光バスや専用バスは選手・関係者・大人の観戦者用に「確保」されていることから、生徒は専ら電車やバスなどの公共交通機関利用の都指示が出ていることです。学校・学年単位で電車に乗れば、一般乗客も含め密は必至です。また試合終了時間が19時半の競技もあり、学校の最寄りの駅へは21時帰着になってしまいます。生徒は、会場では感染防止から食事は禁止、長時間の炎天下など疲労や高温によって、相当、コロナ感染・熱中症のリスクが高まります。何と、もはや、言いようがありません。

■都は生徒への感染対策ゼロ・命の危険考えず、観戦辞退すれば「欠席扱い」
なぜ生徒が動員されるかを考えると、さらに恐ろしくなります。都や組織委員会は“オリパラ教育”と言うが、実は日本では人気のない競技の穴埋め動員に使うことが目的です。パラ陸上22万人・7人制ラグビー17万人・近代五種3万人などです。つまり「学徒動員」「国民総動員」など、国家威信の高揚に使われるのです。人気がある競技も生徒に観戦させるとしていますが、屋外競技(満足な屋根がない競技場)が主になるのです。東京の7~8月は連日35℃以上の湿度の高い日が続き、40℃に近い日も結構あります。炎天下の観戦、なかでも神経を疑うことは、ビーチバレーの生徒観戦も予定されています。何をか言わんやの状態です。強面(失礼!)の東京都医師会・尾崎治夫会長は、「感染力の高い変異株が広がり、子供達への感染の危険が高まる。真夏の観戦で、マスク着用による熱中症の危険は大人以上に考えなくてはならない。観戦はやめるべき」と警告します。猛暑に加え、マスク着用は大人でも厳しいものです。生徒はさらに集団行動や規律が求められるので、「命の危険」さえ考えられます。

生徒の観戦は、土曜・日曜などの休日も予定されています。親との生活日程上の兼ね合いや子供の命の危険を考慮し参加辞退を申し出ても、授業日であることから「欠席扱い」になってしまいます。学校現場からも、参加は事実上の強制であり欠席しにくい仕組みと批判しています。都教育庁は「(観戦は)都としてやめることはない」と回答、組織委員会も「(観戦中止を)検討する」に留まっています。都も組織委員会は感染爆発に至っても、生徒への独自の感染対策を示さず、観戦そのものの中止も考えていないことはあまりにも無責任です。根底には校長制度の劣化が見られ、校長は生徒・先生よりも文科省や国のほうばかりを向いているからです。元を言えば菅首相の「強引開催」の意向が、生徒の命の危険性まで及ぶのです。生徒や引率教員の負担、感染の危険性を鑑み、生徒の観戦は直ちにやめるべきです。国民全体へさらなるコロナ感染拡大、多数の熱中症の恐れ(死亡もある得る)、医師の不足等を鑑み、投稿者は東京オリンピック開催そのものを中止すべきと考えます。

Sankoub
次号/山口香理事「五輪中止すらできない状況に追い込まれている」新谷選手「優先接種は疑問」
前号/海外報道・NYタイムズ「東京五輪一大感染イベント」・英紙「大会正当化できるか」

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