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「エール」英語に応援の意味はなく怒鳴ること、応援の「フレー!」は日本語ではない/少数派

2020年08月31日 | スポーツ
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「エール」英語に応援の意味はなく怒鳴ること、応援の「フレー!」は日本語ではない

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■欧米人はNHK朝ドラ「エール」が『怒鳴る』というとんでもないタイトルだと思った?
NHK番組「日本人のおなまえっ!」より/朝ドラ(連続テレビ小説)の「エール」は、もの凄い人気・高視聴率を維持しています。でも視聴者のうち、どれだけ「エール」の英語本来の意味をご存じなのでしょうか。いきものがかりの「YELL」は、いい曲ですね。卒業ソング・応援ソングとして、歌われます。恐らく日本人のほとんどが、応援・声援と思っているのではないでしょう。しかしこんなことを言ってしまっては身も蓋もありませんが、英語と日本語の意味・使い方が、全く違うのです。笑ってしまうのが、NHKでも他の番組ではそのことを指摘していることです。また応援や運動会の掛け声「フレー!」も、日本語ではありません。エールもフレーもどうして使い方が違ってしまったのか、それは明治時代の学生野球まで遡らなければなりません。

yell [jél] イェル =  【意味】 大声で叫ぶ・怒鳴る・わめく
【例文】 yell at him 彼を怒鳴りつける   give a yell 叫び声を上げる

日本では良い意味・ポジティブに捉えられますが、欧米では例題のように悪いことに使われます。そんなことから来日・日本在住の欧米人によっては、エールは日本語と思った方もいます。別の方の冗談ですが、NHKは朝っぱらからとんでもない番組タイトル「怒鳴る」という番組をやっていると思ったそうです(笑)。

■明治時代に早大野球部が米国遠征し「カレッジエール」を学んだのが始まり
意味の相違ができる発端、明治時代の説明をします。1901(M34)年、早稲田大学に野球部が設立、創設者は初代部長の安部磯雄氏です。学生野球を広めた人物でもあり、早慶戦の創設にも携わります。当時はプロ野球はなく、学生野球は大人気でビックイベントでした。しかしその頃は応援の文化はなく、野次の飛ばし合い・罵詈雑言の嵐でした。油などが入っていた一斗缶に石を入れてガンガン鳴らしたり、外野に球が飛ぶものなら選手や球に砂をまき散らすなど、応援よりも相手チームへの妨害が主体でした。1905(M38)年、早大野球部が初のアメリカ遠征、試合でアメリカの学生が声を合わせ整然と応援するのを目の当たりにします。それは「カレッジエール」と言い、皆で声を揃えたほうが選手に応援が届くことを知ったのです。

安部氏は帰国後、取り入れようと試行錯誤し、その後・長い年月を経て、応援団長が指揮する日本独自の応援スタイルが定着していきます。現在の学生野球、プロ野球の応援の原形でしょうか。規則正しく・整然とした応援が、日本人の性格とマッチ・融合したと考えられています。言葉の点では短く「エール」として残り、お互いの応援団が相手チームを讃える「エールの交換」という言葉も生まれます。このようにいつしか「エール」が、応援・声援の意味で浸透していきました。その結果、現在では本来の英語の意味とは全く異なってしまい、前述の外国人の言葉のように『日本語』として独り歩きしているのです。なお「カレッジエール」は、辞書によってエールの意味順の下位にあり、唯一、アメリカでも良い意味に使われています。

■フレーも英語で「やった!」の意・これも持ち帰り日本型変形応援言葉に
hurray [həˈrä] フレー =  【意味】 やった! 万歳
投稿者もフレーは、振れ~、奮(ふる)う[発奮・勇み立つ]などの日本語だと思っていました(苦)。近くの小学校の運動会は、フレ~~フレ~~の応援合戦が名物になっています。小学生も保護者も、まさか英語だと思っていないでしょう。さて欧米では例えば100点満点を取った時、結果が良かった時に、「フレー」 (やった、よかった)と、ひと言・一瞬の言葉です。日本の応援のように、フレ~~フレ~~とは使いません。先程の欧米人も、日本語だと思ったそうです。これも、早大野球部が持ち帰った言葉です。応援団が使い、段々と変化し今日の応援風景として定着していきました。まとめると、日本は結果が出る前に使う+他人に向かって言う+何回も言う=応援など。欧米では、結果が出た後に使う+自分に向かって言う+その瞬間のみ言う。知ったかぶりして、どちらも英語の発音で応援しても力が入りませんよ。日本語ではっきりエール、フレーで!

Ntopkeiji

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