少数派シリーズ/スポーツ
2案|夏季五輪は甲子園方式でロス市恒久化 ◇3案|夏季を室内と屋外競技の2か国分割開催
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1984年ロス五輪開会式/ロサンゼルス・メモリアル・コロシアム(写真前出)
■2案|甲子園方式して夏季五輪はロス市・冬季はアルプス地域の拠点化開催で
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投稿者は、前号の「1案▽巨大化した五輪はもう廃止しよう!競技ごとのW杯や世界選手権の充実を」が本心だ。とは言え五輪支持者も多いことから、なかなか“五輪廃止”まで時間が掛かるだろう。ならばここからは投稿者の意に反しているが、開催の方法を改善して2~4案の案を示す(4案は次号)。
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4年に1度新たな国で開くから、莫大なインフラ費用や自国民の反対など招致トラブルが生じる。いっそ『甲子園方式』と称し、気候やコンディションを考慮、世界の中で1か所を拠点化する案だ。例えば夏季五輪は米国の「ロサンゼルス市」、冬季五輪ならフランス・スイス・イタリアなどの「アルプス地域」のどこか、あるいは北欧に恒久的な競技場を作る。実際は現在でも立派なものができており、そこを拠点化させる。これなら、新たな国で競技場の新設や無駄なインフラ工事の必要もない。何と言ってもそのメリットは、各国のGDP規模や国家予算に応じて、国ごとの「年会費」を決めたら出費に無理がなくなる。
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ロス市も暑いと聞くが、東京の“猛暑”には至らない。絶対温度が高くても、湿度が少ないので夏でもできる。このように、費用以外にも「アスリートファースト」に適している。投稿者はロス市を挙げたが、選手・競技専門家・気象専門家を交えて「適切地」を決めればよい。もちろん世界中から大量の選手や観客がやってくるので、宿泊施設や航空機などの交通機関の良い場所も選択肢に入れる。下記でも指摘しているが、夏季五輪は秋または春開催が望ましい。繰り返すがIOCが困っているのは、財政的な理由で立候補都市が増えないこと。地球温暖化によって、「気候的」に開催できる場所が減ってきたことにある。特に冬季五輪は深刻で、アルプス地域や北欧、北米・カナダ、札幌と限られるそうだ。※札幌も暖冬化で開催が危ぶまれる。だから投稿者は、どうしても開催するなら「一拠点化(恒久化)」を提案する。
■3案|夏季五輪を室内競技と屋外競技との2か国に分割・2年ずらして中規模国でも開催
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3案は、室内競技をA都市(国)で開催、屋外競技をB都市(国)開催と別々に分ける考え方で、「開催年」も例えば屋外競技を2年ずらして別々に行う(※五輪の主催は都市)。そうすれば負担が半減し、中規模国でも開催できることから立候補都市が広がる。投稿者の大胆なるプラン~そこで夏季五輪を代表する室内競技と屋外競技をざっと挙げた(表参照)。2分割案は、<第4案(次号参照)>にも応用できる。
▽室内競技A都市・7~8月開催/五輪は米国NBC放送局の放送権料収入によって賄われており、仕方なく夏の7~8月に開催しなければならない。従って「室内競技」なら、今まで通り夏でも冷房が効いた中でできる。本来なら秋または春開催が望ましいが、次項との関連による妥協案である。
▽屋外競技B都市・2年後の秋か春開催/この分割案はもう1つ、屋外競技(フィールド競技)の選手にもメリットが増す。陸上・サッカーなどは暑い夏を避けて、開催都市の気候の良いベストな「秋」または「春」に行う。但しNBCが強硬に屋外競技も夏にやれと言ってくるが、室内競技を7~8月に開催することで屋外競技は2年後の秋か春開催で折れてもらうことが前提。前回の1964年東京五輪は10月開催、当時の平均的な日中気温は20℃前後だった。84年のソウル五輪は9月。意図的に7~8月に行われるようになったのは、92年バルセロナ(スペイン)からだ。
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スポーツ解説者はもっと大胆で、室内競技は冬季五輪でやったらの意見もある。余談ながらこれをきっかけに、競技は“現地時間”で行うことを望む。五輪の競技時間は欧米時間に合わすことが優先され、日本・中国・韓国の大会では決勝が翌日の午前中になることが多かった。これは駄目で、選手のリズムや開催国の観客と国民生活を優先し、現地時間に基づき決勝は午後か夜にすべきだ。
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次号の4案は、この3案目の応用編で、夏季五輪2回、途中にFIFA/W杯、そして冬季五輪の開催をうまく並べ替えれば、毎年、ビッグイベントが開かれ観客が楽しめる日程の披露です。
次号/五輪4案|開催年をずらせば夏季五輪2回、FIFA/W杯、冬季五輪のビッグイベントが順番に見られる
前号/五輪1案|巨大化した五輪はもう廃止しよう!競技ごとのW杯や世界選手権の充実を