少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.73
ROUND6 オリンピック精神を忘れた2020東京オリンピック編 12
東京五輪・森会長の女性蔑視発言に国内外から批判の嵐、辞任を求める声高まる
下記に森会長・森首相当時の暴言・補足あり
ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。記事は2021年2月、旧ブログに投稿したものです。アスリートファーストの尊重は微塵もなく、政治家・経済界・五輪関係者などは己の思惑・利益・保身のために、東京オリンピックの悪用が目に余ります。年月が経過しても、ブログにてその検証や事実を残しておく必要があると考えます。
■森氏の男尊女卑思想の暴言「ジェンダー・平等への低い感度」会長の資格なし
投稿者より/森会長の右翼思想・戦前願望が再び表われた。「東京オリンピックの危うさ」シリーズは、この問題を2回に渡って取り上げます。
ここからはしんぶん赤旗を活用しております/東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が、「女性がたくさん入っている会議は時間がかかる」などと発言したことについて、国内外から批判や辞任を求める声が上がっています。この発言は、明確な女性差別、女性蔑視です。「女性の発言時間を制限する必要がある」に至っては「女は黙っていろ」というに等しく、同氏の抜きがたい男尊女卑思想を表すとともに、民主主義の根幹にもかかわる暴言です。五輪憲章はあらゆる種類の差別を禁止し、男女平等の原則の完全実施をうたっています。これに真っ向から反する発言をした人物に、大会組織委員会会長を務める資格がないことは明白です。森氏は会長を辞任すべきです。
森氏は謝罪会見で、「オリンピック・パラリンピック精神に反する不適切な発言であった」と述べ、「深い反省」と「撤回」を表明しましたが辞任は否定しました。居座りが許されると思っている時点で、自らの発言の何が問題だったのかを理解する力も、意図も、ないのだと言わざるを得ません。いま国際社会は、意思決定の場に女性の参加を増やす努力を積極的に行っています。日本は政治・経済の分野で指導的地位に女性が占める割合が極端に低く、ジェンダーギャップ指数で121位と世界の中でも圧倒的な後進国です。その遅れを取り戻そうとする努力に水を差し、嘲笑するような森氏の発言は、公人として許されるものではありません。同時に、これは森氏個人の問題にとどまりません。報道によると、森氏のこの発言に対し、会場では笑いが起きたといいます。誰もその場でいさめる人がいなかったとすれば、日本オリンピック委員会自体の、五輪憲章の精神への理解が問われます。
■森氏は過去にも暴言の数々「神の国」「えひめ丸」「子どもをつくらない女性」など
会見で「女性の理事を増やすと、会議の運営が難しくなるという話を、さまざまな協会や連盟から聞いている」と、“伝聞”だという釈明を繰り返しました。本当にそのような会話が男性幹部らの間で日常的に交わされているのだとすれば、日本のスポーツ界あげてジェンダー平等に対する重大な認識不足があると言わなければなりません。さらに、菅政権の態度も問われます。菅義偉首相は2月4日の衆院予算委員会で、「森会長が発言した内容の詳細については承知しておりません」と答弁し、「スポーツ分野においても女性の社会参画は大事」と一般論で逃げようとしました。(野党議員に森氏の)発言を読み上げられると「あってはならない発言だ」と述べたものの、森氏に辞任を求めるべきだとの指摘には答えませんでした。森氏の発言は、すでに海外の主要メディアが報じており、「発言の詳細」は当然入手し、政府としてしかるべき対応をとるのが当然です。それすらしないというのは、ジェンダー平等や五輪憲章の精神に対する驚くべき感度の低さです。
そもそも、森氏は過去にも「日本は神の国」、「子どもを一人もつくらない女性の面倒を、税金でみなさいというのはおかしい」など、数々の暴言を行ってきた人物です。安倍晋三前政権が、そのような人物を総理経験者だということで持ち上げ、結果として組織委員会のトップにすわったこと自体が間違っていたのではないでしょうか。日本の政治の遅れた姿が、改めて世界にさらされました。同時に、SNS上で「#森喜朗氏は引退してください」 「#わきまえない女」などのハッシュタグをつけて、多くの女性、男性らが機敏に声をあげたところに社会の進歩も感じています。ジェンダー平等後進国を抜け出すために、さらに声をあげ、政治を変えなければとの決意を新たにしました。
しんぶん赤旗の複製可能範囲内において、投稿者によって一部割愛や
それに伴う接続文章等の修正・タイトル付けを行いました。
表の補足/1.神の国発言=この国は天皇を中心として回り、国民はその下僕。 2.「寝ておいて発言」=選挙で自民党が勝つために、選挙民は寝ていて欲しい(投票に行くな)。 3.実習船えひめ丸事故=2001年・ハワイ沖で米潜水艦が、艦長の悪ふざけで急浮上し、えひめ丸が沈没。生徒9名が死亡・行方不明。当時、森首相は報告を受けながらもそのままゴルフを続行、批判を浴びて辞任に追い込まれる。 4・表外・芸能人聖火ランナーへの発言=芸能人が走ると観衆が増え密になるので、田んぼを走ればいい。
投稿者から/投稿者は五輪招致が決まった2013年から、「東京オリンピックの危うさ」シリーズを70回以上に渡って投稿して参りました。東日本大震災の復旧・復興が叫ばれる中、東京オリンピックを優先させた安倍首相の過ち、アスリートファーストを無視した経済主義への批判、それとともに森会長の右翼的・傲慢なやり方も厳しく問いました。再三書いてきましたが、今からでもこの組織委員会の体質こそ改めなければなりません。さて残念ながら“五輪開催の熱”に浮かされ、あまりこのシリーズをご覧になる方がいませんでした。ここへきて、多くの方が『五輪の欺まん』をご理解されるようになったようです。関心のある方は、引き続きご覧頂ければと存じます。
ROUND6 オリンピック精神を忘れた2020東京オリンピック編 12
東京五輪・森会長の女性蔑視発言に国内外から批判の嵐、辞任を求める声高まる
下記に森会長・森首相当時の暴言・補足あり
ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。記事は2021年2月、旧ブログに投稿したものです。アスリートファーストの尊重は微塵もなく、政治家・経済界・五輪関係者などは己の思惑・利益・保身のために、東京オリンピックの悪用が目に余ります。年月が経過しても、ブログにてその検証や事実を残しておく必要があると考えます。
■森氏の男尊女卑思想の暴言「ジェンダー・平等への低い感度」会長の資格なし
投稿者より/森会長の右翼思想・戦前願望が再び表われた。「東京オリンピックの危うさ」シリーズは、この問題を2回に渡って取り上げます。
ここからはしんぶん赤旗を活用しております/東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が、「女性がたくさん入っている会議は時間がかかる」などと発言したことについて、国内外から批判や辞任を求める声が上がっています。この発言は、明確な女性差別、女性蔑視です。「女性の発言時間を制限する必要がある」に至っては「女は黙っていろ」というに等しく、同氏の抜きがたい男尊女卑思想を表すとともに、民主主義の根幹にもかかわる暴言です。五輪憲章はあらゆる種類の差別を禁止し、男女平等の原則の完全実施をうたっています。これに真っ向から反する発言をした人物に、大会組織委員会会長を務める資格がないことは明白です。森氏は会長を辞任すべきです。
森氏は謝罪会見で、「オリンピック・パラリンピック精神に反する不適切な発言であった」と述べ、「深い反省」と「撤回」を表明しましたが辞任は否定しました。居座りが許されると思っている時点で、自らの発言の何が問題だったのかを理解する力も、意図も、ないのだと言わざるを得ません。いま国際社会は、意思決定の場に女性の参加を増やす努力を積極的に行っています。日本は政治・経済の分野で指導的地位に女性が占める割合が極端に低く、ジェンダーギャップ指数で121位と世界の中でも圧倒的な後進国です。その遅れを取り戻そうとする努力に水を差し、嘲笑するような森氏の発言は、公人として許されるものではありません。同時に、これは森氏個人の問題にとどまりません。報道によると、森氏のこの発言に対し、会場では笑いが起きたといいます。誰もその場でいさめる人がいなかったとすれば、日本オリンピック委員会自体の、五輪憲章の精神への理解が問われます。
■森氏は過去にも暴言の数々「神の国」「えひめ丸」「子どもをつくらない女性」など
会見で「女性の理事を増やすと、会議の運営が難しくなるという話を、さまざまな協会や連盟から聞いている」と、“伝聞”だという釈明を繰り返しました。本当にそのような会話が男性幹部らの間で日常的に交わされているのだとすれば、日本のスポーツ界あげてジェンダー平等に対する重大な認識不足があると言わなければなりません。さらに、菅政権の態度も問われます。菅義偉首相は2月4日の衆院予算委員会で、「森会長が発言した内容の詳細については承知しておりません」と答弁し、「スポーツ分野においても女性の社会参画は大事」と一般論で逃げようとしました。(野党議員に森氏の)発言を読み上げられると「あってはならない発言だ」と述べたものの、森氏に辞任を求めるべきだとの指摘には答えませんでした。森氏の発言は、すでに海外の主要メディアが報じており、「発言の詳細」は当然入手し、政府としてしかるべき対応をとるのが当然です。それすらしないというのは、ジェンダー平等や五輪憲章の精神に対する驚くべき感度の低さです。
そもそも、森氏は過去にも「日本は神の国」、「子どもを一人もつくらない女性の面倒を、税金でみなさいというのはおかしい」など、数々の暴言を行ってきた人物です。安倍晋三前政権が、そのような人物を総理経験者だということで持ち上げ、結果として組織委員会のトップにすわったこと自体が間違っていたのではないでしょうか。日本の政治の遅れた姿が、改めて世界にさらされました。同時に、SNS上で「#森喜朗氏は引退してください」 「#わきまえない女」などのハッシュタグをつけて、多くの女性、男性らが機敏に声をあげたところに社会の進歩も感じています。ジェンダー平等後進国を抜け出すために、さらに声をあげ、政治を変えなければとの決意を新たにしました。
しんぶん赤旗の複製可能範囲内において、投稿者によって一部割愛や
それに伴う接続文章等の修正・タイトル付けを行いました。
表の補足/1.神の国発言=この国は天皇を中心として回り、国民はその下僕。 2.「寝ておいて発言」=選挙で自民党が勝つために、選挙民は寝ていて欲しい(投票に行くな)。 3.実習船えひめ丸事故=2001年・ハワイ沖で米潜水艦が、艦長の悪ふざけで急浮上し、えひめ丸が沈没。生徒9名が死亡・行方不明。当時、森首相は報告を受けながらもそのままゴルフを続行、批判を浴びて辞任に追い込まれる。 4・表外・芸能人聖火ランナーへの発言=芸能人が走ると観衆が増え密になるので、田んぼを走ればいい。
投稿者から/投稿者は五輪招致が決まった2013年から、「東京オリンピックの危うさ」シリーズを70回以上に渡って投稿して参りました。東日本大震災の復旧・復興が叫ばれる中、東京オリンピックを優先させた安倍首相の過ち、アスリートファーストを無視した経済主義への批判、それとともに森会長の右翼的・傲慢なやり方も厳しく問いました。再三書いてきましたが、今からでもこの組織委員会の体質こそ改めなければなりません。さて残念ながら“五輪開催の熱”に浮かされ、あまりこのシリーズをご覧になる方がいませんでした。ここへきて、多くの方が『五輪の欺まん』をご理解されるようになったようです。関心のある方は、引き続きご覧頂ければと存じます。