食品のカラクリと暮らしの裏側

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ミネラルウォーターは製品ごとに味やミネラル成分が異なります/食品のカラクリ・飲料10

2014年04月15日 | 飲 料・酒 類
Ntpkarakuri

食品のカラクリシリーズ ミネラルウォーター/飲料
ミネラルウォーターは製品ごとに味やミネラル成分が異なります
美味しい水を求めるなら日本産、フランス産ならミネラル豊か

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■フランス産は天然水、日本のミネラルウォーターは殺菌・濾過された水
あなたは「ミネラルウォーター」を、ラベルやイメージで選んでいませんか?ミネラルウォーターは皆同じではなく、味やミネラル成分はメーカーや製品によって“千差万水(別)”なのです。ご存じなくて飲んでいると、お金の無駄遣いです。

製品によってミネラル(主にカルシウム・マグネシウム)が異なり、成分表のうちミネラル量が多い水を硬水、少ない水が軟水です。日本産は概ね硬度100以下の軟水、ヴィッテル・エビアンなどのフランス産は硬度300以上、コントレックスに至っては1,400もあります。硬度が低い日本産は軽く爽やかさ、一方の硬度が高いフランス産はミネラルが豊富です。フランス産のコントレックスは慣れないと重い感じがしますが、カルシウムが必要な妊婦や高齢者に人気です。

ミネラルウォーターの違いは、もう1つ天然の水か殺菌・濾過(ろか)された水かの違いです。エェ~?ミネラルウォーターは、全て天然の水ではなかったの?と言いたくなるでしょう。フランス産は“天然の水”ですが、日本産やアメリカ・カナダ産は軟水なので殺菌や濾過された言わば“湯冷まし”のような水なのです。国・製品によって、ミネラルウォーターは全く違います。これからは、ラベルをしっかり見ましょう。

■家庭用の始まりはカレーを美味しく食べるための「六甲のおいしい水」
フランス産は、健康を鑑みミネラルウォーターは天然であるべき考え方から、採取した天然水をそのままボトリングします。一方、日本の考え方(厚労省の基準)は、軟水(生水)は、腐りやすく衛生上の点から殺菌または濾過を義務付けています。それなのに、なぜフランス産が国内で販売できるかは、外圧に負けたからです(理由は長くなるので割愛)。美味しい水を飲みたいなら軟水の日本産か、フランス産ならボルヴィック(硬度60)、ミネラル豊かな水を求めるなら硬度が高い他のフランス産など、飲み分ける必要があります。

硬度(ミネラル含有)の違いは、日本とヨーロッパの地形の違いです。日本は山地が急なことから、降水は短時間に海に流れ込んでしまいます。ヨーロッパは、地中の滞在時間が長く、極めてミネラル成分に富む石灰岩の分厚い地層を通過してくるので、ミネラルが豊富な水が採水されます。

日本の家庭用ミネラルウォーターの始まりは、1983(S58)年にハウスがカレーを美味しく食べるための水として販売された「六甲のおいしい水」です。飲む水は水道水でも構いませんが、健康のためには1日1,200mlの水を、朝の目覚めから寝る前まで計8回のこまめな補給が必要です。ビールは利尿作用のため、NGです(笑)。

▽輸入ミネラルウォーター7製品の成分表/図表
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▽硬度の計算方法/図表
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※ カルシウムとマグネシウムの量を炭酸カルシウム量に換算
  して1000ml当たりの量(mg)で表します。

因みに、コントレックスの計算例です。
メーカー表示硬度1468(mg)=468×2.5+74.5×4.1 (1000ml単位)
※ 実際には、数値・係数など詳細数値の計算・その他の関係
  から上記の計算数値とメーカー表示とでは若干異なります。
腎臓病などの方は、水分摂取量は医師とご相談下さい。

Sankoua ミネラルウォーターの選び方シリーズ/目次

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