食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
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ポッキー(江崎グリコ)◇“ポッキン・ポキン”など食べる時の音に因んだ/社名・商品名のイワレ

2021年11月05日 | 社名・商品名のイワレ
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ポッキー(江崎グリコ)|“ポッキン・ポキン”など食べる時の音に因んだ

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◆「ネーミング」の良さによって売上が伸びる実態を紹介するカテゴリです
今回から、『社名・商品名のイワレ』をご案内致します。日頃食べている様々な食品ですが、食べる時にはあまり商品名のことは考えません。そこで、どんな経緯で名付けられたのか?を説明します。あるいは、現在の商品名でなかったらヒットしなかったかもしれません。そんな商品がネーミングされる過程や裏側を知ると、無性に食べたくなります。記念すべき第1回は、「ポッキー」です。

『ポッキー』(江崎グリコ)は1966年のデビューで、ゆうに50年を超えました。約30か国で年間5億箱も売れる大ヒット商品です。さて1960年代の当時は板チョコ全盛というか、チョコレートと言えば板チョコを指すそんな時代でした。しかし欧米ではチョコをあしらった菓子が人気で、日本でもそんなチョコ時代の到来が予想され、同社は新製品を模索していました。そこで既に販売していたスティック菓子「プリッツ」に、チョコをコーティングする試作品を完成させたのです。江崎グリコ本社近くの大阪府寝屋川市などで、テスト販売をしました。

◆「チョコテック」にするつもりが商標登録済で使えなかった
その時の商品名はテクテク歩きながら食べるコンセプトから、「チョコテック」でした。補足すると、当時は歩きながら食べることは、マナーとして厳禁でした。しかし前回の1964年東京オリンピックで大勢の外国人が来日、以降もマクドナルドの1号店が銀座にオープン(現在は廃店)しました。ホコテン(歩行者天国)や“異文化”の影響で、逆に歩きながら食べることが当時の若者のトレンドになったのでした。そうした意味で、“歩きながら”をチョコテックのコンセプトにしたのです。

しかし本格販売の直前に、「チョコテック」は既に第三者が商標登録してあることが判明したのです。当時は、のどかな時代でした。そこでやむなく食べる際の音、“ポッキン・ポキン”から、『ポッキーチョコレート』に急遽変更されたのでした。1967年に京阪神地区、そして68年に全国販売されました。もし「ポッキー」の名前でなかったら若い方の支持が得られず、また急激に変わりつつ文化の影響がなかったら、こんなに人気は出なかったとも言われています。ネーミングは、重要です。

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