食品のカラクリシリーズ ミネラルウォーターの選び方
ROUND2 ミネラルウォーターの選び方ポイント4
ミネラルウォーターによってはカリウム・ナトリウムなども含む
ミネラルはミネラルウォーターでなく食事から摂ること
■カリウム・ナトリウムも大事なミネラルです
ミネラルウォーターに含有されるミネラル成分、2回目の説明です。ミネラルウォーターには、当然、カルシウム・マグネシウムが含まれますが、製品によってはカリウム・ナトリウムなども含有しています。
▽カリウム K
カリウムは細胞内のナトリウムを排除して、血圧を下げて正常に保つ働きがあります。筋肉の収縮や神経伝達に、欠かせないミネラルです。食品から簡単に摂れても、排泄される量も多いので注意です。
▽ナトリウム Na
食塩の摂り過ぎが心配されますが、本来は体液の量の調整や神経伝達を行なうものです。
■ミネラルウォーターのミネラル分に過信してはいけない
最近は、稀少ミネラル(バナジウムなど)を含んだミネラルウォーターが人気です。でも誤解して頂きたくないことは、ミネラルウォーターの“ミネラル”に過信してはいけないのです。確かにミネラルウォーターのような質の良い水は飲むべきものでも、ミネラルウォーターを飲んだだけでは、カルシウム・マグネシウムなどのミネラル分は補えません。恰もミネラルウォーターさえ飲んでいれば、ミネラル補給ができるとして安易な宣伝に騙されてはいけません。
1日の摂取基準とミネラルウォーターのミネラル含有量とを比較してみれば分かることです。本来、ミネラルは食事で摂るべきもので、バランスの良い食事をしていれば何ら支障ありません。ヨーロッパが原水の「コントレックス」は、かなりカルシウム・マグネシウムを含んだ硬水(後号で説明)です。でもあまり日本人が飲みつけない硬度が高い水を飲むと、苦く重い感じがします。またミネラル補給のために多量に飲むとなると、人によってはお腹をこわす恐れがあります。
▽ミネラルの1日の摂取基準/図表 (前出)
①「日本人の食事摂取基準」を元に、男女とも30~49歳成人・身体が
普通の人を対象にした推奨量です。
②※目安値 ③◆目標値 ④鉄*月経なし/月経ありの値
ご案内 腎臓病などの方は、水分摂取量は医師とご相談下さい。