回転寿司の真相シリーズ84皿目 第1部/恐ろしい?回転寿司編
ROUND5 レーンから下げた売れ残り握りのシャリまで使い回す
恵方巻き・ちらし寿司・鯖寿司や駅弁・空弁は冷凍弁当を解凍したもの
悪質回転寿司店の冷凍シャリ玉(米飯業者があらかじめ握りの形にして冷凍したシャリを解凍して出す)ぐらいで、驚いてはいけません。回転寿司店・持ち帰り寿司・スーパーなど、一部の握り・ちらし寿司、恵方巻き・太巻き、鯖(さば)寿司・鱒(ます)寿司・穴子の押し寿司、稲荷などは、調理済のネタとシャリを盛り付け、その形のまま冷凍パック保存したものです。冷凍技術が高まり、握りはシャリにネタを乗せたまま、巻き物類は具材にシャリが巻かれた状態で長期冷凍保存されます。
人気の駅弁や空弁も、おかずやご飯を弁当の形に盛り付けしてから“冷凍弁当”にします。冷凍した際の樹脂パックもそのまま弁当の内箱として使い⇒解凍後に外箱包装され、駅の売店に置かれます。中国などで冷凍弁当にして、そのまま輸入し販売直前に解凍するだけです。冷凍・解凍技術が飛躍的に進歩したのですが、それが裏目に出て安易な寿司・弁当が蔓延(はびこ)っているのです。
冷凍化する理由は、①米と肉・魚など一定割合に組み合わせた「調整品」扱いで輸入すると、米だけの関税と比較して1/3程度に済む ②中国など現地の人・米・食材を使えば、関税が掛かっても原価が安くできる ③国内に大勢のオバチャンなどの調理人は必要ない ④シーズン繁忙期でも冷凍在庫から多めに出して解凍するだけ、このように人員配置・出荷作業の調整が簡単だからです。それが都会の駅弁、空弁、お手軽寿司の姿です。作り立てではなく、解凍し立てと思いましょう。
酷い実態は全ての回転寿司店を示すものではありませんが
多くの店で横行しているのも事実です。