回転寿司の真相シリーズ81皿目 第1部/恐ろしい?回転寿司編
ROUND5 レーンから下げた売れ残り握りのシャリまで使い回す
業者から仕入れたシャリをそのまま使う信念のない回転寿司店が多い
シャリというと、寿司店の若手・見習いが忙しく団扇をパタつかせているイメージがあります。中小の回転寿司店では、当然、寿司業や板前修業の基本です。しかし大手回転寿司チェーンでは多数の来客が押し寄せるので、全て機械化された高機能な自動設備でやってのけます。大手・中小店に限らず、シャリについて残念なことが2つ存在します。
1つ目は、敢えて寿司業の基本と言った理由の裏返しで、お店の命である大事なシャリも、店で作らずに外部業者から仕入れていることです。重要なシャリさえも外部委託することは、如何なものかと考えます。飲食チェーン店と同じく、極力、人を配置せず、冷凍品をチンする、業者が作ったものをそのまま出す~“お店で食べる加工食品”化が進んでいます。
ネタサイズに切ってある冷凍ネタのパック品を仕入れ、シャリも業者が作ったものを使い、そして寿司ロボットが握る安易な回転寿司店が段々と増えているのです。飲食業・生業として、肝心な精神を忘れています。部分的には、業者に委ねることもあるでしょう。でも大事なネタ・シャリの調理に己の手を使わないことは、“愛情のない人達”と言われてもやむを得ません。お客のほうも、安ければ何でもよいと考える人が多いことも否めませんが。
酷い実態は全ての回転寿司店を示すものではありませんが
多くの店で横行しているのも事実です。