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伝統ある駒沢オリンピック公園を会場に有効活用しないなんて馬鹿げている/東京五輪の危うさR2-6

2021年04月11日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.15
ROUND2 迷走する会場選定・巨額の建設費編 6
伝統ある駒沢オリンピック公園を会場に有効活用しないなんて馬鹿げている

Jpn19641010_04 東京オリンピック大会記念切手のご案内・駒沢体育館 1964年発行

ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。記事は2015年3月、旧ブログに投稿したものです。アスリートファーストの尊重は微塵もなく、政治家・経済界・五輪関係者などは己の思惑・利益・保身のために、東京オリンピックの悪用が目に余ります。年月が経過しても、ブログにてその検証や事実を残しておく必要があると考えます。

選手村から8km圏内がコンセプトだったので、わずか2kmオーバー(選手村から約10km)の世田谷・目黒両区にまたがる、伝統ある駒沢オリンピック公園が外されてしまったのです。これほど立派なスポーツ施設が揃っているのに使わないとは、何と馬鹿な選択をしたものです。一方、近代五種競技会場の調布市「武蔵野の森総合スポーツ施設」は、バドミントン、また7人制ラグビー(一部)も行われることになったようです。

駒沢オリンピック公園と言えば、ご年配の方には忘れがたい会場です。1964年の東京大会では、“東洋の魔女”と言われた女子バレーボールが当時のソ連に勝利し、金メダルを獲得した会場です。TV視聴率が何と66.8%、観客やTVの前の人々を釘付けにしました。また男子レスリングが、金メダル続出の場所でもありました。東京は、過去に3度オリンピックの開催が決定しました。最初の“幻の東京五輪”1940年大会は、日中戦争の悪化から返上したのです。その時のメイン会場が、駒沢でした。

同公園は、五重の塔を連想させるシンボルタワーが有名です。41万㎡もの広大な、緑溢れるスポーツ公園です。今回、こんな絶好の場所を会場にしなかったこと自体が、“新規会場の建設ありき”の証拠です。東京湾沿いに無理やり作ろうとした都、スポーツが何たるものかを知らない役人の論理です。駒沢公園は、前回の東京大会後も施設の改修を行い、市民のスポーツや憩いの場が定着し、総合スポーツ場所を色濃くしています。体育館や屋内施設の利用率は90%を越え、毎年100~120万人の利用があるそうです。

IOCは、既存施設の利用やオリンピック後も使用できる会場作りを求めています。たった2週間だけの“お祭り期間”だけではなく、その後も長期に渡り、市民誰でも使える会場・場所を作ってこそスポーツ振興が図れるものです。事実上、オリンピックにしか使わない会場に、数百億円を掛けるなど狂気の沙汰です。既に8km圏内のコンセプトは消滅したのだから、各競技の会場を1から見直して、新規に建設するより立派な駒沢オリンピック公園という既存施設の利用を行うべきです。

▽最終決定会場 追記
近代五種競技  東京スタジアム (既設) 武蔵野の森公園 (新設)

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