少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.14
ROUND2 迷走する会場選定・巨額の建設費編 5
ホッケーは駒沢公園で!大井グランドなど都民のスポーツの場を取り壊すな
オリンピック募金切手のご案内・第5次(ホッケー) 1963年発行
ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。記事は2015年2月、旧ブログに投稿したものです。アスリートファーストの尊重は微塵もなく、政治家・経済界・五輪関係者などは己の思惑・利益・保身のために、東京オリンピックの悪用が目に余ります。年月が経過しても、ブログにてその検証や事実を残しておく必要があると考えます。
ホッケー競技のために、都民の憩いの場・スポーツの場である大井ふ頭中央海浜公園(品川区)のグランドを潰すことが判明しました。既存の野球場の野球場6面を、全てなくす予定です。従来から人気があるグランドで、使用は抽選で行われます。特に休日の競争率は、何と50倍以上だそうです。代替地の用意もなく、そのままグランドを廃止する無謀な計画です。他の競技においても、相応しい場所が他にいくつもあるのに選手村から8kmにこだわるため、こういう馬鹿な選定をするのです。オリンピックを楽しみにする青少年やスポーツを愛する人達への裏切り行為です。
もう1つ夢の島公園(江東区)も、当初は馬術競技のために野球場12面や陸上競技場・他施設を取り壊す予定でした。しかし世田谷区の馬事公苑を使用することになり、賢明な変更だと思います。ここも年間利用率は99%を越え、35万人の都民が利用しています。また、多くの小中学校の運動会(校庭が狭いため)にも使われています。辛うじて変更されましたが、こんなに人気がある場所をいとも簡単に潰そうとする考え方が理解できません。オリンピックの大義の下に、大勢の都民がスポーツを楽しむ施設を次々に潰しているのです。
東京都の人口当たりの多目的広場数は、全国平均の1/6また体育館も1/3しかなく、いずれも都道府県では最下位です。当時の猪瀬都知事は例の招致決定のIOC委員会で、「スポーツの裾野を広げてこそ、オリンピックを東京で開く意味がある」と放ったそうです。しかし貴重な都の公園を次々に潰していく計画に、反対派は「都民からスポーツや自然に親しむ場を奪う本末転倒な行為」と猛反発しています。誰のための、何のための東京オリンピックか、甚だ疑問に思います。こうした会場設定からも、国政や都政と同じように肝心な国民・都民を無視することが透けて見えてきます。
世田谷区の馬事公苑は立派な施設を持ち、歴史もあり馬術競技のノウハウを持っています。前回、1964年大会の馬術競技は、ここで開催されました。そのまま既存設備が使用でき、今回もここで開くことでさらなる施設が充実できます。ホッケー競技も無理やり大井に競技場を作らなくても、駒沢オリンピック公園を整備すれば、十分、ホッケーができるそうです。前回大会は、同公園で行われました。8km圏内のコンセプトを放棄すれば、都内・近県には、あらゆる競技において素晴らしい既存競技場があるのです。馬鹿な建設・新設は、やめましょう。
新しいIOC見解は、必ずしも招致都市にこだわらないことを打ち出しています。関東圏に限らず、関西・東北まで広げ既存の会場を決めたらと考えます。そうすれば都民・近県だけでなく、日本の多くの方がオリンピックを“体験”できます。現在の会場状態では、オリンピックが終わっても、施設の維持管理費用に延々と多額の税金が注ぎ込まれます。また今回紹介した会場以外にも、大会が終わればまた元の状況に戻すために税金が使われます。こんな会場に莫大な費用を掛けるより、青少年のスポーツ向上のために使うべきです。そんなオリンピックにしたいですね。
▽最終決定会場 追記
ホッケー競技 大井ホッケー競技場 (新設)
馬術競技 馬事公苑 (既設) 海の森クロスカントリー (仮設)
ROUND2 迷走する会場選定・巨額の建設費編 5
ホッケーは駒沢公園で!大井グランドなど都民のスポーツの場を取り壊すな
オリンピック募金切手のご案内・第5次(ホッケー) 1963年発行
ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。記事は2015年2月、旧ブログに投稿したものです。アスリートファーストの尊重は微塵もなく、政治家・経済界・五輪関係者などは己の思惑・利益・保身のために、東京オリンピックの悪用が目に余ります。年月が経過しても、ブログにてその検証や事実を残しておく必要があると考えます。
ホッケー競技のために、都民の憩いの場・スポーツの場である大井ふ頭中央海浜公園(品川区)のグランドを潰すことが判明しました。既存の野球場の野球場6面を、全てなくす予定です。従来から人気があるグランドで、使用は抽選で行われます。特に休日の競争率は、何と50倍以上だそうです。代替地の用意もなく、そのままグランドを廃止する無謀な計画です。他の競技においても、相応しい場所が他にいくつもあるのに選手村から8kmにこだわるため、こういう馬鹿な選定をするのです。オリンピックを楽しみにする青少年やスポーツを愛する人達への裏切り行為です。
もう1つ夢の島公園(江東区)も、当初は馬術競技のために野球場12面や陸上競技場・他施設を取り壊す予定でした。しかし世田谷区の馬事公苑を使用することになり、賢明な変更だと思います。ここも年間利用率は99%を越え、35万人の都民が利用しています。また、多くの小中学校の運動会(校庭が狭いため)にも使われています。辛うじて変更されましたが、こんなに人気がある場所をいとも簡単に潰そうとする考え方が理解できません。オリンピックの大義の下に、大勢の都民がスポーツを楽しむ施設を次々に潰しているのです。
東京都の人口当たりの多目的広場数は、全国平均の1/6また体育館も1/3しかなく、いずれも都道府県では最下位です。当時の猪瀬都知事は例の招致決定のIOC委員会で、「スポーツの裾野を広げてこそ、オリンピックを東京で開く意味がある」と放ったそうです。しかし貴重な都の公園を次々に潰していく計画に、反対派は「都民からスポーツや自然に親しむ場を奪う本末転倒な行為」と猛反発しています。誰のための、何のための東京オリンピックか、甚だ疑問に思います。こうした会場設定からも、国政や都政と同じように肝心な国民・都民を無視することが透けて見えてきます。
世田谷区の馬事公苑は立派な施設を持ち、歴史もあり馬術競技のノウハウを持っています。前回、1964年大会の馬術競技は、ここで開催されました。そのまま既存設備が使用でき、今回もここで開くことでさらなる施設が充実できます。ホッケー競技も無理やり大井に競技場を作らなくても、駒沢オリンピック公園を整備すれば、十分、ホッケーができるそうです。前回大会は、同公園で行われました。8km圏内のコンセプトを放棄すれば、都内・近県には、あらゆる競技において素晴らしい既存競技場があるのです。馬鹿な建設・新設は、やめましょう。
新しいIOC見解は、必ずしも招致都市にこだわらないことを打ち出しています。関東圏に限らず、関西・東北まで広げ既存の会場を決めたらと考えます。そうすれば都民・近県だけでなく、日本の多くの方がオリンピックを“体験”できます。現在の会場状態では、オリンピックが終わっても、施設の維持管理費用に延々と多額の税金が注ぎ込まれます。また今回紹介した会場以外にも、大会が終わればまた元の状況に戻すために税金が使われます。こんな会場に莫大な費用を掛けるより、青少年のスポーツ向上のために使うべきです。そんなオリンピックにしたいですね。
▽最終決定会場 追記
ホッケー競技 大井ホッケー競技場 (新設)
馬術競技 馬事公苑 (既設) 海の森クロスカントリー (仮設)