回転寿司の真相シリーズ264皿目 第3部/回転寿司に行くなら店を選ぼう編
ROUND16 回転寿司も板前さんの力
回転寿司の板前さんの大きな仕事はお客さんとの会話や臨機応変な対応
ここからは、「ROUND16/回転寿司も板前さんの力」の連載です。このROUNDも回転寿司評論家の書籍を参考に、投稿者の一般飲食店での感想と世の中の経験を加えて記事にしました。しっかり魚が捌けてきっちり握れる本当の板前さんと、ダメ板前の違いをお話致します。微妙な感覚で握った寿司の美味さは何とも言えません。またお客を和ます、店内を陽気にする、臨機応変な対応、魚の情報や世間話の対応などが板前さんに求められています。本当の「板前さんの力」とは、大手寿司チェーンやロボット店(寿司ロボットが握る、あるいは自動握り機設置)・アルバイトばかりの従業員の店では、到底太刀打ちできない技を持っていることです。
かつての回転寿司店では、4・5年から10年以上の一般寿司店の経験を持つ方々が即戦力・大きな力になっていました。出身の多くが、不況や経営不振によって一般寿司店をリストラされた40代以上の板前さん、やむなく途中で挫折した若手などです。最近でこそ大手寿司チェーンでは、卒業したばかりの新入社員を一定の研修後に店に配置しています。しかし回転寿司店の多くを占める転入組の彼等は、懸命に中小の回転寿司店で第2の人生(仕事)を頑張っているのです。
こうした板前さんを減らし、ロボット店やアルバイトを使う無味乾燥的な回転寿司店が増えていることは残念です。敢えて上から目線、失礼な言い方をすれば、幼い頃から回転寿司を食べている若い方は、本当の握りそのものの味わいを経験していません。シャリの上に乗せただけの握りは、到底、寿司とは言えません。旨みが、全く違います。本当の握りの旨さは、できる板前さんの腕に優るものはありません。このROUNDをご覧になれば、店に行った時に良い板前さんと悪い板前がハッキリと識別できることでしょう。
酷い実態は全ての回転寿司店を示すものではありませんが
多くの店で横行しているのも事実です。
このROUNDは回転寿司評論家の書籍を参考に、投稿者
の一般飲食店での感想と世の中の経験を加え記事にしました。