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ボート・カヌー会場はレース環境が良い埼玉・戸田市の「彩湖」が相応しい/東京五輪の危うさR2-4

2021年04月10日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.13
ROUND2 迷走する会場選定・巨額の建設費編 4
ボート・カヌー会場はレース環境が良い埼玉・戸田市の「彩湖」が相応しい

Wjpn19621010_02オリンピック募金切手のご案内・第3次(ボート) 1962年発行

ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。記事は2015年2月、旧ブログに投稿したものです。アスリートファーストの尊重は微塵もなく、政治家・経済界・五輪関係者などは己の思惑・利益・保身のために、東京オリンピックの悪用が目に余ります。年月が経過しても、ブログにてその検証や事実を残しておく必要があると考えます。

東京オリンピックのボートとカヌー(スプリント)競技の会場は、東京湾にある東京23区のごみを埋める中央防波堤埋立地の隙間、幅約200mの運河を改造した「海の森水上競技場」の予定です。当初計画69億円であったにも関わらず、詳細試算は1,038億円、そして世間から叩かれ491億円にコロコロ変わる曰く付きの会場です。どんな計画でも、当初の15倍、修正でも7倍にもなることは皆無で、いかに杜撰・いい加減さで呆れます。都は莫大な費用が掛かる地盤改良費用などを隠しており、最終的には491億円を大幅に越える見込みです。

一部のボート競技関係者が自主的に東京湾の会場予定地の調査を行ったところ、好天でも波が立ち、不規則な海風が吹く悪条件だったそうです。近くに風力発電の風車が設置されているぐらい、風が強い場所を証明しています。両岸に切り立つ高さ2mのコンクリート護岸は、風やボートから発生する波が反射するのでそのままでは使えません。また羽田空港を離発着する旅客機が、2、3分置きに轟音を鳴り響かせて頭上を低空で通過する場所なのです。こういう場所でボート競技ができると思っていることがおかしい、憤りを越えて呆れ顔だったと報じていました。

専門家は、東京湾上なので、風除け・波除け対策の他に、潮流を遮断する工事、水面の調整、赤潮対策、海水(塩水)も問題で、運河の両端に水門を設置して海流と波の影響をなくす対策をせねばなりません。ボート競技の特質上、コースだけを見ても2,000mの越える両岸の工事が待っているのです。さらには、コース周辺に会場施設がいるため地盤改良工事も必要です。491億円といっても、到底、こんなものでは足りないとしています。そこまでして作る意味、大会後の利用も全く見込めないまま、莫大な費用を掛けて作るのでしょうか?

それよりも晴海の選手村から約20kmの距離にある、埼玉・戸田市にある「彩湖」が注目されています。前回大会でボート競技会場となった、戸田ボートコースに隣接しています。戸田ボートコースは、8コース必要な現在の国際基準に合致しない(現在6コース)ため、彩湖が期待されているのです。荒川の調節池で、人工池ながら全長8.1kmもあり、この一帯が陸上・野球・ソフト・サッカー・テニス、ハーフマラソンの他、桜見物など緑豊かな広範なエリアを持つ公園なのです。ここなら淡水で流水はなく風も弱いこと、改修工事も軽微なことから“うってつけ”の評価です。

莫大な建設予算~“建設ありき”の東京湾「海の森水上競技場」は、撤回すべきです。さらに投稿者としては、葛西臨海公園の隣で行うカヌー・スラローム施設(前号参照)もここに設置すれば、極めて相乗効果や今後の利用価値が高まります。既に都は、会場が選手村から近いコンパクトさから、財政のコンパクトさに修正しています。東京の郊外や東京周辺には、立派な既存施設が沢山あります。一時の祭りに大金を掛けるのではなく、“オリンピック後”を考えた会場選定・施設作りが求められます。

▽最終決定会場 追記 再見直し検討も変更せず
ボート競技  海の森水上競技場 (新設)
カヌー(スプリント)競技  海の森水上競技場 (新設)


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