
北京スキー会場はほぼ全面人工雪・硬い雪面は安全に影響、日本選手脊椎損傷で欠場

■天然雪は90%の空気・人工雪は70%なので雪面が硬くなりクッション性が少なく

■人工雪を作るために約1900億円・環境に大きな負担が掛かり五輪の舞台に相応しくない
🎿 競技開始後も、高くジャンプする技の多いスキー、スノーボードフリースタイルの選手を中心に雪の硬さに関する発言が相次ぎました。2月9日午前に行われたスノーボード女子ハーフパイプ予選では、ほとんどの選手が練習から硬い雪面での着地に苦しみ、難度を大幅に下げました。雪上競技の多くが行われた北京市延慶区、張家口市は湿度が低く、降雪の少ない地域です。五輪を開催するには人工雪を使わざるを得ない場所でした。さらに、夜間は気温がマイナス20度になる時もあり、午前中の競技や練習では雪面がより硬くなっていたといいます。また、資源を大量に消費する点にも疑問が残ります。今大会では、人工雪をつくるために約1900億円の費用と18万5000トンの水が使われたといい、造雪機を動かすためのエネルギー量も膨大です。
🎿 地球温暖化で世界各地の降雪量が減少する中、雪の少ない地域で無理やり競技会場をつくり上げる不自然な形での五輪がこの先も繰り返されていいのでしょうか。もちろん、自然を相手にするスポーツは地形や気象条件などさまざまな影響を受けます。いつでも最良のコンディションで競技を行えるわけではありません。それでも、競技会場が選手の力を十分に発揮できる場ではなかったり、環境に大きな負担がかかったりするようなら五輪の舞台にふさわしいと思えません。気候変動に関するアクションや、持続可能な大会に向けた議論を強める必要があります。




■投稿者の文章|成田空港の選手凱旋行進?の悲哀」
北京や冬季オリンピックに限ったことではないが、テレビで見るように成田空港などで選手がメダルを胸に凱旋行進する際、細かい話だがいつも残念に思うことがある。メダルを取った選手は満面の笑顔で、集まった大勢のファンの声援が渦巻く中を通り過ぎて行く。しかし入賞しなかった選手は、誰の眼にも触れられずひっそりと空港職員専用通路を通ってバスに乗り込む。帰路の機内でも、メダリストは上級シートに座る。負けた選手は勝負の厳しさを知って、次の大会の糧にするからいいと言う意見もあるが、しかしこの悲哀、差別は避けたい。なぜなら出発前には、「結団式」をやって選手一丸となって頑張ろうと気合いを入れる。また競技終了後も、仲間の支援・応援があったこそ勝てたと言う。ならば勝った選手も無念の選手もいっしょになって、ファンの前を行進すべきだと考える。これこそ、オリンピック精神だ。選手が悪いのではなく、こういう仕組みを作った関係者が悪い。


1994年 ノルウェー「リレハンメル・冬季オリンピック」 NHKのテーマソング

2002年 アメリカ「ソルトレーク・冬季オリンピック」 NHKのテーマソング
