中仙道12 2日目
いよいよ今日から街道歩き再開、窓を開けると雨上がりの山々がとても綺麗でした。
温泉ホテルの朝はゆっくりと過ごしたいですがそうもいかず、7時半のバスに乗るため7時前にチェックアウトを済まして7時からの朝食会場に向かい朝食を頂き、そのままバスに乗るという強行軍で出発。
でも朝の山の中は気持ちいいです。
昨日はホテルの送迎バスにお世話になりましたが、今日は朝一のおんたけ交通バスで南木曽に行き、そこから野尻まで電車で向かいます、ここ野尻が今日のスタート地点です。
本来なら昨日の昼頃にここをスタートし、前回お茶をしたCafe刀に再訪してからスタートする予定でしたが未だ8:30、Cafeは11時からなので残念ですがお店の前を素通りです、もう来ることもないのだろうなとちょっと中を覗き込むと猫がこちらを見ていました、昨年来たときには猫は見かけなかったけどどこかに隠れていたのか?
さあ街道歩きの再開です、この時期は桜のシーズン、今年は異例なほど開花時期が早くてこの辺でももう桜は終わりかけですが花桃やしだれ桜は見ごろで街道沿いもたくさんの花で彩られていました。暫く進むと道端に一台の車が停まっていて外に子供と大人がいます、そう先ほど電車で通った時に見かけた電車に向かって手を振っていた親子?で電車の運転手さんが汽笛を鳴らしていたので常連さんでしょうか?
ルートチェックしていた時に地図上でもここはどう通ったらいいのかと思われる個所が野尻を過ぎて間もなくありました、国道に分断されていてどこをどう渡ればいいのか???
来てみるとこんな標識があり、
何と道路の下に道が走っていました、時々あるんですこんな感じの道が。
至る所で花がお出迎え、いい季節に来ました。
これは花桃でしょうか?花桃街道なる看板もあったので昨今桜に代えて花桃を植えるのがトレンドなのでしょうか?確かに花桃のほうが長い期間楽しめる感じはします。
南木曽を越えるといよいよ妻籠エリアに入ってきます。
上久保一里塚には立派な塚が有りました。
この日は朝から曇時々晴れといった感じで歩きやすい天候でしたがとうとう雨が降り出しました、運よく妻籠宿手前だったのでフードを被って雨をしのぎながら妻籠宿に滑り込みちょうど昼時なのでここで昼食とします。
入ったのは里久というお蕎麦屋さんですが五平餅も有る!けどメニューにある五平餅は2個入り、さあどうするかと悩んでいたら定員さんから五平餅付きのざるセットを勧められそれに決定、ざるそばと五平餅、最強です。野沢菜110円とメニューにあったので頼もうかどうか悩みましたが付いてました、これくらいでちょうどいい。
妻籠宿はちょっと小高い所にある宿場町で下に今朝バスで通ってきた道が走っています。
今朝経由したバス停もこの下と思われ駐車場なんかもあったので観光地ですが、しっとりとした宿場町の風情が感じられるいい感じのところでした。
途中栗きんとんいう看板を見つけました、どうやらここの名物らしいので澤田屋さんで2個ほど購入、バックパッカーにとってかさばる箱売りでなくばら売りしてくれるのがありがたい。
後で食べましたが100%栗で想像していた菓子以上の美味しさだったのでもう少し買っておくべきでした、栗きんとんはこのあたりの銘菓らしいので次回の街道歩き(たぶん秋)の時にまた堪能しましょう。
妻籠宿を後にして目指すは馬籠峠を越えて馬籠宿、猫たちがお見送りをしてくれました。
妻籠宿を越えて気が付くのは歩いている人がとても多い、しかも90%は欧米人。彼らにとって古き日本の姿を感じられる格好のハイキングコースなのかも?
途中の男滝女滝にもたくさんの欧米人が写真を撮ったり子供連れでハイキングを楽しんでいる人が多かった。
しばらく登ると建物が現れます、一石栃立場茶屋は無料の休憩場、無料でお茶などのサービスを行っている有名な茶屋らしく多くの外国人でにぎわっていました、私は静かに休憩したいのでその近くにあった枝垂桜?を見渡す休憩場所でしばしの休憩。
しばらく登ると馬籠峠の上に出ます、そこの峠の茶屋に魅力的な看板が、「甘酒」妻籠宿を出てから水補給だけで登ってきたのでここでエネルギーチャージという事で冷たい甘酒を頂きました、美味しい!
今まで中山道を長く歩いてくると「峠の茶屋」といっても昔の茶屋で影も形も無かったり、廃業したドライブインになっていたりと、なかなか茶屋というところには巡り合いませんでしたが正にここは峠の茶屋でした。こう考えるとこの妻籠~馬籠エリアは本当に魅力的な街道だと感じます、江戸時代はきっと街道を通って江戸~京都間を行き来する人も多かったと思われるのできっとこんな感じでにぎやかな街道だったのでしょうね。
馬籠峠を抜けると暫くしていよいよ馬籠宿へ突入です、馬籠宿は木曽路から続く山間からの出口というか碓氷峠でおさらばした都市への再入り口といった感じで感覚的には軽井沢に似た感じを感じました、軽井沢宿には昔の町並みはなく今や軽井沢銀座と呼ばれる観光地ですが都市部からアクセスしやすい馬籠宿も多くの人でにぎわう観光地でした。といっても、軽井沢とは似ても非なる所で馬籠宿は古い建物が続く魅力的な街並みにこれまた魅力的なお店が軒を連ねた非常に魅力的なところでした。
ここに来ると中国人観光客や日本人も増えます、欧米人は馬籠宿の周りを歩くことを+αの楽しみにして、日本人や中国人は馬籠宿だけを見て感じて食べて満足するといったところでしょうか?峠の欧米人率を見ると偏見?ではないと思います。茶屋のおばちゃんも前来たお客さんが馬籠峠は欧米人率90%と言っていたと仰ってましたので。
馬籠は既に岐阜県です、今まで長く歩いた木曽路は中央本線と平行に進んでいくので結構頻繁に遭遇する特急しなのに癒されたりしました、長かった長野路もここまででこれからまた長い岐阜路が始まります。
本日はここまで、恵那に宿をとっているのでバスで山を下りて中津川から恵那へ向かいます。
バスまで時間があるので先ほど目についたお店に逆戻りして栗ぜんざいを頂きました。
本日の距離
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