BLOWING WIND・風のふくまま

風の吹くまま気まぐれな日々     
  明日も良い日になりますように。

小説『だいじょうぶ3組』

2010-09-22 00:26:58 | Weblog
小説 『だいじょうぶ3組』 (2010年9月2日、講談社)
  
   乙武洋匡(おとたけ ひろただ)

帯に書かれた言葉。
580万部の大ベストセラー「五体不満足」の乙武洋匡
小学校教員の体験から生まれた初めての小説!

5年3組の担任としてやってきたのは、手と足が無い先生、赤尾慎之介。

個性豊かな28人の子供たちといっしょに、泣いたり、笑ったりの

1年間が始まる。





写真をクリックすると拡大します。


「先生にはできないことがたくさんあります。これから先生と過ごしていくなかで、
『あ、先生、困ってるな』と感じたときには、ぜひお手伝いをしてください。」

5年3組の担任として生徒たちに紹介された赤尾は晴れやかな笑顔で挨拶する。

小学生にとって先生はオールマイティな絶対的な存在である、なのに
赤尾先生にはできないことがあり生徒に手伝ってほしいと言うのだ。

最初から子供たちの大人や先生に対する概念を取っ払ってしまう
不思議な先生の登場で子供たちは興味津々である。

いくつかのエピソードの中で語られるフツーて何?と言う問いかけ
赤尾が手足が無いことはフツーじゃない?
”多くの人とはちがう人”はたくさんいる。

子供たちの答え
「それはおかしいよ。みんなとちがったって、べつにいいと思う。
その人は、その人だもん!」

オンリーワンになるためにナンバーワンを目指せ
結果より成長、一位になりたいという思いで必死に練習してきた。
そうしてぐんぐん成長していった。結果を出そうと努力することで
見事に成長する事ができた。

こように並べると道徳の教科書の様になってしまいますが
小説のエピソードの一つ一つが実体験に基づいたと思われる
リアルな物語になっていて、生き生きとした子供たちとの
やりとりに思わず笑ってしまったり、泣かされたりします。

小学校教員の体験を元に書かれた小説ですが乙武さんならではの
視点と感性があふれていて感動しました。
新たなベストセラー誕生間違いなしと思います。




ブログランキング・にほんブログ村へ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする