談春独演会@静岡アザレア大ホールへ。
開口一番は春太「浮世根問」。流れる汗は会場の暑さだけが原因なのか、最初のうちは比較的テンポよく進むが、途中天国のありかに答えるあたりから失速。「宇宙を飛行機で~」以降は厳しいし難しい。
談春はマクラに黒おでんから番組で高田文夫や岡本なつき等と一緒に昇太の故郷に撮影に着た時の四方山話。そして「替わり目」。酔っ払いの亭主が無邪気で愛おしい。それに付き合う女房も可愛い。おでんの具のところ、女房は「ぺん」ではなく「すじ」をつめて「じ」。言葉のリズムとしてはペンの方が勢いがあって好き。うどん屋の出番は省略し、亭主の独白から一気にサゲへ。
仲入後、マクラに同窓会の話から同級生のフケ具合~自身の年齢の座標となる子供の不在と、変わって師匠や両親に確実に年を取っていることを実感させられる話。そして「妾馬」。大家に羽織袴姿を褒められている場面からスタート。大家の所でお世取=ミミズク~見せ物小屋の口上、「おもくもく」、しいたけ昆布、「おったてまつる」、「おまはんの葬式」などを経て、母親に晴れ姿を見せに行く場面へ。今日は大家の八五郎に対する「お前は馬鹿なんだから」発言はやや控えめ。強気の母親が「生まれ損ない」と言われて反発する八五郎の勢いに押され、一変して涙をこぼす場面はやはり胸に染みる。赤井御門守を訪れた八五郎、「お鶴」を知らないという門番に「今知らないのはマズイよ、殿様のメカちゃんだよ」と小指を立てる仕草が茶目っ気たっぷり。風呂敷=お広敷へ通され、名前が通じず「チョロギ」~黒豆、田中三太夫を待つ間ヒキガエルの真似、さらにウシガエルの真似まで。「堂々いたせ」は「身共の尻にくっつけ」となり、八五郎は「食いつけ?」と聞き違え、即答をぶてまで言葉のすれ違いが続く。無礼講を許された八五郎、赤井御門守の横で一際美しいお鶴を見つけ仁義を通すが、お酒の勢いで乱暴者が心の中に秘めた優しい思いを吐露、そんな思いが通じ、一生のお願いである母親の謁見を許され、座は感涙で満たされる。湿っぽくなった座を盛り上げようと都々逸をうなる八五郎、ノリのいい御門守に気分を良くし、座はすっかり八五郎の独壇場。そんな八五郎を気に入った御門守の「鶴の一声」で召し抱えられることになってハッピーエンド。
終演後、焼津の「松乃寿司」へ。焼津の駅前の閑散としたイメージを覆すような立派な店構え。17:30にもかかわらず駐車場はほぼ満車。おまかせを注文する。新鮮な駿河湾で獲れた魚を中心とした活きのよい旬の魚を楽しめる。特にレモンで食べるれんこ鯛の爽やかな味わい、むちむちした黒ムツ、脂ののった濃厚な味のブリ、ミナミマグロ中・大トロがおいしかった。江戸前ではありえない厚い切り身の歯応えも楽しい。家族連れでテーブル席は賑わい、そのオーダーで忙しい板場であるにもかかわらずいいテンポ、大将はとても気さく、ストレスフリーで食べられた。
食事を終えて名古屋へ移動。ソフィテル泊。
開口一番は春太「浮世根問」。流れる汗は会場の暑さだけが原因なのか、最初のうちは比較的テンポよく進むが、途中天国のありかに答えるあたりから失速。「宇宙を飛行機で~」以降は厳しいし難しい。
談春はマクラに黒おでんから番組で高田文夫や岡本なつき等と一緒に昇太の故郷に撮影に着た時の四方山話。そして「替わり目」。酔っ払いの亭主が無邪気で愛おしい。それに付き合う女房も可愛い。おでんの具のところ、女房は「ぺん」ではなく「すじ」をつめて「じ」。言葉のリズムとしてはペンの方が勢いがあって好き。うどん屋の出番は省略し、亭主の独白から一気にサゲへ。
仲入後、マクラに同窓会の話から同級生のフケ具合~自身の年齢の座標となる子供の不在と、変わって師匠や両親に確実に年を取っていることを実感させられる話。そして「妾馬」。大家に羽織袴姿を褒められている場面からスタート。大家の所でお世取=ミミズク~見せ物小屋の口上、「おもくもく」、しいたけ昆布、「おったてまつる」、「おまはんの葬式」などを経て、母親に晴れ姿を見せに行く場面へ。今日は大家の八五郎に対する「お前は馬鹿なんだから」発言はやや控えめ。強気の母親が「生まれ損ない」と言われて反発する八五郎の勢いに押され、一変して涙をこぼす場面はやはり胸に染みる。赤井御門守を訪れた八五郎、「お鶴」を知らないという門番に「今知らないのはマズイよ、殿様のメカちゃんだよ」と小指を立てる仕草が茶目っ気たっぷり。風呂敷=お広敷へ通され、名前が通じず「チョロギ」~黒豆、田中三太夫を待つ間ヒキガエルの真似、さらにウシガエルの真似まで。「堂々いたせ」は「身共の尻にくっつけ」となり、八五郎は「食いつけ?」と聞き違え、即答をぶてまで言葉のすれ違いが続く。無礼講を許された八五郎、赤井御門守の横で一際美しいお鶴を見つけ仁義を通すが、お酒の勢いで乱暴者が心の中に秘めた優しい思いを吐露、そんな思いが通じ、一生のお願いである母親の謁見を許され、座は感涙で満たされる。湿っぽくなった座を盛り上げようと都々逸をうなる八五郎、ノリのいい御門守に気分を良くし、座はすっかり八五郎の独壇場。そんな八五郎を気に入った御門守の「鶴の一声」で召し抱えられることになってハッピーエンド。
終演後、焼津の「松乃寿司」へ。焼津の駅前の閑散としたイメージを覆すような立派な店構え。17:30にもかかわらず駐車場はほぼ満車。おまかせを注文する。新鮮な駿河湾で獲れた魚を中心とした活きのよい旬の魚を楽しめる。特にレモンで食べるれんこ鯛の爽やかな味わい、むちむちした黒ムツ、脂ののった濃厚な味のブリ、ミナミマグロ中・大トロがおいしかった。江戸前ではありえない厚い切り身の歯応えも楽しい。家族連れでテーブル席は賑わい、そのオーダーで忙しい板場であるにもかかわらずいいテンポ、大将はとても気さく、ストレスフリーで食べられた。
食事を終えて名古屋へ移動。ソフィテル泊。