ひびのあれこれ・・・写真家の快適生活研究

各種媒体で活動する写真家の毎日。高円寺で『カフェ分福』をオープンするまでの奮闘記、イベント情報などをお伝えします。

第12回ビクター落語会@仏教伝道センター

2008年01月25日 | Weblog
開口一番は柳亭市朗「小町」。鷹揚な口調は師匠譲りか。
次に市馬で「時そば」。市馬のキャラに合っている噺の一つのように思う。冬の噺だが、のどかでうららかな気分になる。
そして雲助「夢金」。終始淡々とした渋い語り口。先日聞いた三三の「夢金」は雲助伝授か?次回2月16日の「双蝶々・通し」に期待が募る。
仲入り後、白酒で「代脈」。マクラに落語家になったいきさつQ&Aから弟子入りする時の苦労(?)話。雲助門下は大掃除前と模様替え前はすんなり弟子入りできるらしい。代脈を仰せつかったギンナンと駕籠かきのやりとりはすっぱりカット。ギンナンのとぼけた口調が白酒のイメージとぴったり重なって、違和感を感じない。患者の家で勧められた座布団があんまりフカフカで有頂天になって引っ繰り返るギンナン、白酒の達磨の肉体だからこその演出。出された羊羹がやたらと厚っぺらなのが可笑しい。今回の落語会では一番キャラが立っていた。
そしてトリは市馬で「二番煎じ」。あまりにもゆったりとした展開で睡魔に襲われる。目覚めたら侍の登場シーン。酒盛シーンを聞き逃してしまった・・・。やはり落語会は万全の体調で臨まねばならないと胆に命じて退散。
夕食は西麻布の真由膳へ。広尾の割烹「つくし」で修業された女性が切り盛りする小料理屋ということで期待して出かけたが、その期待を見事に満足させてもらった。カウンターにはおばんざいが小鉢で並ぶ。海老芋の煮っころがし、ハスのきんぴら、ぎんなんの天ぷら、穴子の白焼き、ブリ照焼き、お造り三点盛り、牡蛎フライと〆に土鍋で炊いたちりめんご飯。料理はどれもおいしく優しい味わい、ご飯は最初に白飯、次ぎにちりめんご飯、と2色で楽しめるところが嬉しい。そして赤だしのシジミの味噌汁は絶品。次回はおばんざい中心でチャレンジしたい。