ステップ17では主砲塔関連の部品を組み立てます。主砲塔に付けられる機銃は3ヶ所にありますが、このうち天板上のハッチ脇に付く1挺は作中車にありませんので架台も含めて不要となります。
ステップ18では主砲塔本体を組み立てます。天板のG1には星形のレリーフが付きますが、これも作中車にありませんので削り取ります。この削り取り作業が、今回のキットにおける一番の改修箇所となります。他にも増加装甲部分をカットするなどの作業が加わります。
またペリスコープは2種類のパーツがあって選択しますが、作中車にあわせてB22とB26のセットを選びます。
ステップ17で組み立てるパーツ類です。
組み上がりました。主砲塔に搭載される16.5口径76.2ミリ戦車砲KT-28、および7.62mm機関銃DTです。
次のステップ18の組み立てに先立ち、天板のパーツG1にモールドされている星形のレリーフを削り取ります。作中車には付いていませんが、実車においては全車に対空識別用として付いていたようで、ホビーボスやズベズダのT-28中戦車の各種のキットの全てにおいて天板のパーツに星形のレリーフが付いています。
大きなモールドなので、完全に削り取るのにかなり手間がかかりました。周囲のモールドを誤って削ったりしないように気を付けないといけませんでした。
さらに主砲塔の本体パーツには、増加装甲が巻かれた状態になっていて、上端に増加装甲が突き出しています。
砲塔パーツの増加装甲は一体成型になっていて削り取るのは不可能に近いため、上端の突き出している部分をカットすることで妥協しました。
改造後の砲塔パーツです。これに別パーツの増加装甲を3ヶ所に付けますが、それらは不要となります。パーツのM10、M16、M30です。
天板をセットしました。
ステップ18の組み立て作業に進みました。
一気に組み上げました。天板上に取り付けるエッチングパーツのPE-A13とPE-A22とE1の組み合わせは何の部品が分かりませんでしたが、作中車のそれとはやや形が違うように思えましたので、不要パーツとなったE11が良く似た形状であるのを利用して置き換えて形を改造しました。
天板上の状況です。作中車に合わせたので、ハッチ横の機銃架台や星形レリーフも無く、実車よりもシンプルになっています。
ラストのステップ19では、右側フェンダー後部の車外装備品と砲塔類を取り付けます。
車外装備品の多くは塗装後の取り付けとしますので、ここでは仮組みだけして位置を確かめておきました。
塗装作業まで別に保管しておいた、シャベル2つ、鶴嘴、パールです。
主砲塔と2基の銃塔をセットしました。
以上で、塗装前の組み立てとガルパン作中車仕様への改造の全てが完了しました。ソ連戦車というとT34系列やBT系列のように割合に組み立て易い車種が多いせいか、楽に作れるイメージが個人的にはありましたが、今回のは多砲塔タイプということもあって、かなり手間がかかりました。初心者にはちょっとキツいほうかと思いました。 (続く)