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「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ゆるキャン△の聖地を行く32 その7  土肥金山へ

2023年07月27日 | ゆるキャン△

 修善寺駅からバスに揺られること50分、伊豆高原を超えて西伊豆の海岸線の景色を眺めた後の10時20分、上図の土肥金山バス停で降りました。今回のゆるキャン聖地巡礼の二ヶ所の目的地に着きました。

 

 降りた後に時刻表で次に乗るバスの時間を確認しました。土肥金山の見学に約1時間をとりますので、次に乗るバスは11時17分にしよう、と決めました。その後は堂ヶ島へ35分ぐらいで移動するので、堂ヶ島にて昼食休憩をするにはちょうど良い時間配分でした。

 

 土肥金山の入口の大きな標識塔です。前回のレンタカーでの伊豆ゆるキャン聖地巡礼でも、近くを通るので寄ろうかと考えたのですが、結局時間的余裕がなくて諦めたスポットでした。その時はまだ、大垣千明と犬山あおいが駆け足で回った場所の一つだとは知りませんでしたが、今回ようやく来られて良かったと思います。

 

 ようやく、というのは、もともとこういった中世期からの開削の歴史を有する有力鉱山の遺跡に興味があるからです。それを観光地化して公開している鉱山遺跡へは、機会があれば色々と見学に行ってきました。

 日本を代表する金銀の鉱山といえば、土肥金山のほかに、新潟県の佐渡金山、兵庫県の多田銀山や生野(いくの)銀山、島根県の石見銀山、大分県の鯛生(たいお)金山などがあっていずれも鉱山跡や坑道などが公開されています。その五ヶ所とも行っていますので、今回ここを訪れたことで、日本の代表的な金銀鉱山六ヶ所の全てを回れたことになりました。

 あと、個人的には秋田県の尾去沢(おさりざわ)鉱山、栃木県の足尾銅山、岡山県の柵原(やなはら)鉱山、兵庫県の明延(あけのべ)鉱山、愛媛県の別子鉱山にも行きましたので、とにかく鉱山遺跡も好きなんだなあ、と自分でも改めて思います。

 

 土肥金山は、室町期から戦国期にかけて最初の坑道が各所に開削されたのに始まります。その坑道跡の一つがいま龕附天正金鉱(がんつきてんしょうきんこう)と呼ばれて伊豆市の史跡に指定されています。ここ土肥金山の一般公開施設より300メートルほど南に位置して、土肥金山遺跡の範囲に含まれています。

 そして今回訪れた鉱山跡のほうは、江戸幕府が直轄として開発を進め、戦国期に開削された大横谷、日向洞、楠山、柿山、鍛冶山の主な坑道を地中で繋ぐまでに発展させました。そのうちの一部をテーマパークの一部として公開しており、大垣千明と犬山あおいが駆け足で回った坑道も含まれています。

 上図は、江戸幕府が伊豆に置いた金山奉行所の正門を模した、観光坑道テーマパークの入口専門の門です。出口は別にあります。

 

 門をくぐると、観光坑道までの園路が上図のように公園内を通っています。両脇の桜をみながら歩きました。土肥金山は明治期に技術革新によって産出量を増やし、昭和40年に閉山するまで金約40t、銀約400tを産出したとされています。上図の公園地域は、かつて昭和期にここを運営した住友鉱業および三菱金属が各所の施設を配置したエリアであるそうです。

 

 奥へ進むと、右手に高い岩崖がチラチラと木立ちの間に見え始め、史跡指定範囲に入ったことを示すように、上図の遺跡標識や案内看板などが見えてきました。

 

 史跡案内説明板です。

 

 史跡案内板の奥にある、金山奉行堂です。金山奉行のお堂というから、伊豆の初代金山奉行にして土肥金山の開発に功績のあった大久保石見守長安をお祀りしているのかなと思いましたが、実際には堂内に七福神でのひとつ福禄寿の像を安置してあるだけでした。

 

 観光坑道の入り口です。いかにもテーマパークの洞窟みたいな、安っぽい造りなので、土肥金山の歴史を生で感じられると期待していたのが馬鹿らしく思われました。しょせんは観光用の坑道なのだな、と割り切っておくことにしました。

 

 入口から30メートルほどは、上図のような造りになっていて、第二次大戦中の軍の地下壕のような雰囲気でした。これが戦国期以来の古い金山の坑道跡なのか、と首をかしげてしまいました。

 

 その軍地下壕のような雰囲気の突き当りには、上図の神社がありました。昔からあったものではなく、観光坑道の整備にともなって置かれたもののようです。安っぽい金ピカの鳥居に、土産物店から持ってきたような安っぽい賽銭箱なので、ちょっとガッカリしました。他の鉱山遺跡ではこのような類の安っぽい施設を見たことが無かったからです。

 

 ですが、その奥から古めかしい素掘りの坑道になりました。上図のように、いかにも江戸期以来の鉱山らしい雰囲気が一気に濃厚に漂い始めました。
 ガッカリ続きだったのが、おおこれは、と感動に転じて、これから何を見られるのか、とワクワクしてきて、中央の柵を手でなぞり、片側のゴツゴツした荒々しい岩肌に頭や腕をぶつけたりしないように姿勢をややかがめつつ、やや登り坂になっている坑道を奥へと進みました。  (続く)

 

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