四つ目の追加工作は、上図のコンクリートアーマーの追加です。タミヤの有名なキットのパーツE4、E5、E13を移植して取り付けます。
劇中車のコンクリートアーマーは、タミヤの有名なキットのパーツとほぼ同じ形状です。
取り付けました。ドラゴンの車体にタミヤのパーツがピッタリかというと、そこまではいかず、一部に隙間が出来たりしました。それらはパーツを削ったり、パテで埋めたり、プラ板をかませたりして臨機応変に対処しました。
これで車体前面部の装甲強化部分が全て仕上がりました。前面の予備履帯の固定具もセット済みです。
組んでいて思ったのですが、フィンランド軍仕様にするためのパーツ群は、現時点ではタミヤの有名なキットにしか入っていません。Ⅲ号突撃砲のキットを精力的に展開しているドラゴンやミニアートなどでもいずれは出てくるのかもしれませんが、ガルパン人気でフィンランド軍仕様パーツの需要が高まっている昨今、例えば3Dプリントで改造パーツセットが出てきそうなものです。でも、そういう噂は聞きません。
五つ目の追加工作は、キットには無い上図のワイヤーカッターの取り付けです。劇中車にはワイヤーカッターが装備されていますので、ジャンクより上図のパーツを取って使います。ドラゴンのドイツⅢ号戦車用のパーツだったかと思います。
劇中車のワイヤーカッターは、左側面後方に装備されています。隣の消火器とともに、車体色と同じに塗られているように見えます。
取り付けました。
六つ目の追加工作は、今回のキットにおける追加工作のなかで最も手間がかかるものです。劇中車のキューポラ周りに追加されたフィンランド軍仕様の跳弾板を再現します。ドイツ軍の同型車にも跳弾板はありますが、形状が全く異なりますので、そのパーツは使えません。プラ板などで一から作ることにしました。
劇中車の跳弾板は、御覧のようにキューポラの右辺を除く三面をカバーする形で鉄板を組み合わせて、前から見ると三角形、側面から見ると台形、上からみると五角形に見える形状に造られています。上図のように側面から見ると台形ですが、その中央に台形の板が張ってあります。これをベースにして前後の板を張り増してゆく方法を採りました。
最初にプラ板を台形にカットし、上辺をキューポラの周縁に合わせて丸く削ったものを最初に上図のように張り付けました。これをベースとして前後に板を張り増していく形でフィンランド軍独特の仕様の跳弾板を構成してみます。
続いて、後ろの板を作りました。プラ板を三角形にカットし、一辺をキューポラの周縁に合わせて丸く削って調整し、組みつけました。
三枚目の板は前方へ伸びる鋭三角形、四枚目の板は垂直に近い角度で立つ細い三角形で、それぞれを仮組みで寸法を合わせてプラ板をカットし、両方の先端を合わせてその角度が約80度ぐらいになるように取り付けました。
最後に五枚目の板を白いプラ板で三角形にカットし、上辺をキューポラの周縁に合わせて丸く削り、二辺を左右の板に合うようにカット調整して貼り付けました。
これで劇中車独特の跳弾板が出来上がりました。プラ板の組み合わせでこのように仕上がりますが、パテなどを盛り付けて整形するという方法もあるでしょう。
最後に隙間をパテで埋め、ヤスって整形しました。
なお、このフィンランド軍仕様の跳弾板パーツが3Dプリントの製品で出て、以前に通販サイトで扱っていた、とガルパン仲間に聞きましたが、実物を見たことは無く、通販のほうも早々と売り切れたと聞きました。3Dプリントの製品は生産数も最低限で限定品が多いと聞きますので、あまり当てに出来ないということもあって、個人的にはさほど興味がありません。
むしろ、まだプラモデルが出ていない1/35スケールの戦車、車輌のキットを3Dプリントでドンドン出してくれないかな、と思います。中国や東欧のメーカーの一部では3Dプリンターキットの大量生産および市場展開を試みていると聞きますが、日本ではそうした動きがまだ無いようです。 (続く)
あらあらこまった堂のBOOTHにありますよ
どうもURLを貼り付けられないので....
コンクリートアーマーは、ドラゴンのキットにパーツがあるそうですが、形状が異なるらしいです。