ステップ5では、左側のパンプストッパーなどを取り付けます。B12は、足回りのパーツの交換にともなってKV-2のキットのG19と差し替えます。
実は、今回のキットと足回りを交換すべく購入した同じタミヤのKV-2のキットをチェックしたところ、転輪や誘導輪だけでなく、起動輪および誘導輪の軸部のパーツも一緒に差し替える必要があることが分かりました。差し込みの穴とダボとが、KV-1とKV-2とでは逆に付いているのでした。両者は車体と足回りが同じに見えるため、パーツも共通の形になっているかのように思われますが、実際には異なっているのでした。
足回りの交換、ということでまず仮組みした後、試しに誘導輪をはめてみようとしたがはまらなかったため、上述の相違点に気付いた次第です。接着後でなくて良かった、と胸をなでおろした事でした。
さらに、A3を劇中車仕様の3Dプリントパーツに交換します。
ステップ5で組み付けるパーツと3Dプリントパーツです。
仮組みした状態です。3Dプリントパーツはピッタリとはまりましたが、プラモデル用接着剤ではつきませんので、瞬間接着剤で取り付けました。
組みつけた3Dプリントパーツの通気グリルです。御覧のように前端のみが低くなっていますが、これは砲塔の旋回時に砲塔後端がぶつからないようにするための処置です。
ですが、劇中車のそれは前端が低くなっていませんので、形状的には矛盾があります。
劇中車のシーンを御覧下さい。通気グリルの上端が砲塔下端より高いうえ、砲塔を旋回させると通気グリルの前端にぶつかるような位置関係にあるように見えます。
3Dグラフィック描画にたまに見られる矛盾の一種ですが、実際に砲塔を旋回させてみたところ、砲塔と通気グリル前端との間にはまだ隙間があって干渉はしないことが分かりました。ですが、3Dプリントパーツの通気グリルの形状はあえて修正せずにそのままでゆくことにしました。
ステップ6では、右側のパンプストッパーなどを取り付けます。Q22およびQ23は3Dプリントパーツの全周形の跳弾板に差し替えますが、これは後のステップで取り付ける増加装甲パーツとの擦り合わせが必要なため、取り付けは後のステップに回します。B13は、足回りのパーツの交換にともなってKV-2のキットのG20と差し替えます。
ステップ5で組み付けるパーツ類です。
組み上がりました。
ステップ7では車輪類を組み立てます。先述した通り、起動輪以外の全てをKV-2のパーツと交換します。ロードホイールはQ4およぴQ10、A23と、アイドラーホイールはQ8およびQ9と、リターンローラーはQ12およびO7と交換します。
切り出して準備した車輪類のパーツです。起動輪以外は全てKV-2のパーツです。KV-1の車輪との相違点は、転輪の外縁部に仕切りが付かないことです。そして誘導輪は肉抜き穴の形状が異なります。起動輪だけはKV-1もKV-2も同じなので、そのままでもいいし、まとめて差し替えても良いです。
劇中車のシーンでも、外縁部に仕切りが付かない転輪が使われているのが確認出来ます。全てがKV-2のタイプであるといっても過言ではありません。
組み上がりました。交換したKV-1のパーツのほうは、タミヤのKV-2のキットに入れてそのまま保管し、いずれ何かの車輌の組み立てにて使用する予定です。 (続く)