ヨーロッパのオープン戦としては規模のより大きなイタリア大会に出場してきました。
ヨーロッパのトップ選手、というのは同時に世界のトップ選手でもあるのですが、そうした猛者が多く出場するであろうと思い、未だ一度もこの目で見たことのないそのプレーを見るべく、体感すべく、イタリアへ赴きました。
ある意味予想以上のエントリーで、これはかなりすごい、思っていた以上に勉強になった、収穫の多かった大会となりました。
ただし結果は予選リーグ敗退。
4人グループで1勝2敗。
ランキング順に僕は4人中3番め。
格上二人に勝てませんでした。
予選の組み合わせは予想通りのもので、自分なりとはいえ対策も練っていたのにこの結果。
格下の相手も思っていた以上に強くかろうじての逆転、まさに辛勝。
世界のトップを未だ理解していない僕はイタリア前にこれまでの取り組みから「よし、いけるぞ」と過信していました。
でもいざ行ってみると、目の当たりにするとそのレベルの高さに驚嘆。
僕自身は決して調子が悪かったわけではない。
それでも敵わなかった。
一番印象的だったのは1試合目の1本目。
相手はグループトップの選手。
僕のサーブから。
一番自信を持っているサーブを出し、それが予想通りのところへ返ってくる。
それを僕が得意のパターンへ持っていくべくリターンし、相手は僕の思惑通りに返球してくる。
そしてそれを僕がバチン!と打つ。
僕が最も得意とするパターンの1つでした。
最近国内の試合ではこの展開で完全に打ちぬく、ノータッチで抜けることがほとんどで、そこからラリーとなった展開は記憶にありません。
でも彼はブロックして返してきた。
そして早い展開のラリーが数本続いたのち僕のボールがオーバーし失点。
「これが世界なんだ」
と思い知らされた1本目でした。
他の試合でも「こういうボールをここへ送ればだいたいこっちへ返ってくる」といった国内におけるセオリー的な読み、待ちが出来ない展開が続きました。
決めたつもりが返ってくる。すごく難しいボールではなくても一発では抜けない。簡単には点を取らせてくれない。
回転の変化でミスを誘うなんてことが思いのほか通用しない。
それだけ彼らは引き出しを多く持っている、技術レベルが高い。
これは間違いなくヨーロッパのトップ選手達は僕よりも1段も2段も上を行っていることを意味します。
正直愕然としました。
でも、だからといって心が折れたわけではありません。
むしろ嬉しかった。
今すぐに彼らに勝利することは難しいかもしれない。
でもこれまで知らないまま、ある意味暗中模索のように取り組んできたことが、今後は指針を設けより具体的に取り組むことが出来るようになったわけです。
また負けはしましたが僕にはそのレベルの相手に通用する技術が多数あることも判明。
何が足りなくて何を磨いていけばいいのか、それが明確になったことが何よりの収穫であり、ある意味勝敗よりも価値のある結果だったと実感しています。
自分で言うのもなんですが、成長速度を加速させる自信があります。
なので、帰国翌日から早速練習。
今後は今回のような海外の大会で勝利を重ねていけるように、そこに焦点を当ててしっかり取り組んでいこうと思います。
国内の車椅子卓球と海外のそれとではかなり趣の異なる旨を痛感。
それはちらほら聞いてはいましたが、さほど意識することもなく自身の技術向上に集中していました。
でもそれをついに理解できた感があります。
海外へ行くにはまず国内で勝たなければ意味が無い。
2足の草鞋とまではいわないけれど、国内で勝つ卓球と海外で勝てる卓球、この二つにある意味同時進行で取り組んでいかなればいけないので、いずれも手を抜くことなくしっかりやっていくつもりです。
また今回の大会ではこれまで以上に多くの選手達とコミュニケーションを取ることが出来ました。
イコール、それだけより多くの情報を得られたということ。
プロとしてやっている選手もいる、国家の援助を受けて頑張っている選手もいる、日本チーム同様に渡航費も含め全て自己負担で頑張っている選手もいる。
彼らが何をどのように頑張っているのか、試合の合間だけでなく同じ宿舎の同じ食堂で共に食事をし、コーヒーを飲み、プライベートも含め互いを取り巻く環境なども語り合う中で得られたものも多々あります。
今回の出場経験同様にこれが今後の僕の大きな財産となり、それも一つの糧として、今後益々効率よく取り組んでいこうと思います。
松岡修造氏が「世界世界って、『世界』って言葉を簡単に口にするな!」と子供たちを一喝したことは有名ですが、今回がまさにそれを痛感する大会でした。
そこで勝つためには何をどうする?
そんなことは誰にもわからない。
何が正しくて何が間違っているのか、正しい答えは誰にも分からないしどれが正解なのかも誰に分からない。
「絶対」は存在しないということ。
でも「これ!」と決めて頑張っていかなければならない。
闇雲に猪突猛進でもなく途中で軌道修正出来るだけの余裕も持ち合わせなければならない。
幸い僕には支えてくださる方々や応援してくれる方々がいてくれる。
でもその方々の為に頑張るつもりはない。
あくまでも自分自身の為に頑張る。
その結果がお世話になる方々への恩返しとなる。
それで良いと思っている。
理屈はいらない。
イタリアで見たヨーロッパの連中に勝てるようになる。
そのために頑張る。
あと見ていないのはヨーロッパの最高峰の選手、そして中国。
新たな気持ちで新年度を迎えられる。
ヨーロッパのトップ選手、というのは同時に世界のトップ選手でもあるのですが、そうした猛者が多く出場するであろうと思い、未だ一度もこの目で見たことのないそのプレーを見るべく、体感すべく、イタリアへ赴きました。
ある意味予想以上のエントリーで、これはかなりすごい、思っていた以上に勉強になった、収穫の多かった大会となりました。
ただし結果は予選リーグ敗退。
4人グループで1勝2敗。
ランキング順に僕は4人中3番め。
格上二人に勝てませんでした。
予選の組み合わせは予想通りのもので、自分なりとはいえ対策も練っていたのにこの結果。
格下の相手も思っていた以上に強くかろうじての逆転、まさに辛勝。
世界のトップを未だ理解していない僕はイタリア前にこれまでの取り組みから「よし、いけるぞ」と過信していました。
でもいざ行ってみると、目の当たりにするとそのレベルの高さに驚嘆。
僕自身は決して調子が悪かったわけではない。
それでも敵わなかった。
一番印象的だったのは1試合目の1本目。
相手はグループトップの選手。
僕のサーブから。
一番自信を持っているサーブを出し、それが予想通りのところへ返ってくる。
それを僕が得意のパターンへ持っていくべくリターンし、相手は僕の思惑通りに返球してくる。
そしてそれを僕がバチン!と打つ。
僕が最も得意とするパターンの1つでした。
最近国内の試合ではこの展開で完全に打ちぬく、ノータッチで抜けることがほとんどで、そこからラリーとなった展開は記憶にありません。
でも彼はブロックして返してきた。
そして早い展開のラリーが数本続いたのち僕のボールがオーバーし失点。
「これが世界なんだ」
と思い知らされた1本目でした。
他の試合でも「こういうボールをここへ送ればだいたいこっちへ返ってくる」といった国内におけるセオリー的な読み、待ちが出来ない展開が続きました。
決めたつもりが返ってくる。すごく難しいボールではなくても一発では抜けない。簡単には点を取らせてくれない。
回転の変化でミスを誘うなんてことが思いのほか通用しない。
それだけ彼らは引き出しを多く持っている、技術レベルが高い。
これは間違いなくヨーロッパのトップ選手達は僕よりも1段も2段も上を行っていることを意味します。
正直愕然としました。
でも、だからといって心が折れたわけではありません。
むしろ嬉しかった。
今すぐに彼らに勝利することは難しいかもしれない。
でもこれまで知らないまま、ある意味暗中模索のように取り組んできたことが、今後は指針を設けより具体的に取り組むことが出来るようになったわけです。
また負けはしましたが僕にはそのレベルの相手に通用する技術が多数あることも判明。
何が足りなくて何を磨いていけばいいのか、それが明確になったことが何よりの収穫であり、ある意味勝敗よりも価値のある結果だったと実感しています。
自分で言うのもなんですが、成長速度を加速させる自信があります。
なので、帰国翌日から早速練習。
今後は今回のような海外の大会で勝利を重ねていけるように、そこに焦点を当ててしっかり取り組んでいこうと思います。
国内の車椅子卓球と海外のそれとではかなり趣の異なる旨を痛感。
それはちらほら聞いてはいましたが、さほど意識することもなく自身の技術向上に集中していました。
でもそれをついに理解できた感があります。
海外へ行くにはまず国内で勝たなければ意味が無い。
2足の草鞋とまではいわないけれど、国内で勝つ卓球と海外で勝てる卓球、この二つにある意味同時進行で取り組んでいかなればいけないので、いずれも手を抜くことなくしっかりやっていくつもりです。
また今回の大会ではこれまで以上に多くの選手達とコミュニケーションを取ることが出来ました。
イコール、それだけより多くの情報を得られたということ。
プロとしてやっている選手もいる、国家の援助を受けて頑張っている選手もいる、日本チーム同様に渡航費も含め全て自己負担で頑張っている選手もいる。
彼らが何をどのように頑張っているのか、試合の合間だけでなく同じ宿舎の同じ食堂で共に食事をし、コーヒーを飲み、プライベートも含め互いを取り巻く環境なども語り合う中で得られたものも多々あります。
今回の出場経験同様にこれが今後の僕の大きな財産となり、それも一つの糧として、今後益々効率よく取り組んでいこうと思います。
松岡修造氏が「世界世界って、『世界』って言葉を簡単に口にするな!」と子供たちを一喝したことは有名ですが、今回がまさにそれを痛感する大会でした。
そこで勝つためには何をどうする?
そんなことは誰にもわからない。
何が正しくて何が間違っているのか、正しい答えは誰にも分からないしどれが正解なのかも誰に分からない。
「絶対」は存在しないということ。
でも「これ!」と決めて頑張っていかなければならない。
闇雲に猪突猛進でもなく途中で軌道修正出来るだけの余裕も持ち合わせなければならない。
幸い僕には支えてくださる方々や応援してくれる方々がいてくれる。
でもその方々の為に頑張るつもりはない。
あくまでも自分自身の為に頑張る。
その結果がお世話になる方々への恩返しとなる。
それで良いと思っている。
理屈はいらない。
イタリアで見たヨーロッパの連中に勝てるようになる。
そのために頑張る。
あと見ていないのはヨーロッパの最高峰の選手、そして中国。
新たな気持ちで新年度を迎えられる。