ふくの映画ブログ

映画の紹介です

「ジュリー&ジュリア」

2019年05月29日 | メリル・ストリープ
2009年公開の映画の紹介です

監督はノーラ・エフロン。
フランス料理の英語本を書いたジュリアと、ブログにレシピの料理を作って綴ったジュリーの、2つの実話の物語です。
主演・出演はメリル・ストリープ、エイミー・アダムス、スタンリー・トゥッチ、クリス・メッシーナ。


1949年。パリ。
 外交官の夫・ポールに同行して、ジュリアはパリの豪邸に住みます。
 帽子作りの教室など、あまり続かない中、食べる事が大好きなジュリアはフランス料理教室に通います。
しかも、上級を希望すると男性ばかりでジュリアのもたつきに皆、目を見張ります。
ジュリアは努力し、ある日ポールが自宅に帰ると、大量に刻まれたタマネギの山でした。
 「意地になってないかい?」
と言う涙目のポールに、
 「みんなの視線が冷たいからよ」
と返すジュリアも涙目でした。
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2002年、NY。
あまり気に入らない部屋に引っ越してきたジュリーは、夫・エリックに文句たらたらです。
ある日、嫌いな友達がブログを始めたとジュリーがエリックに話すと、好きな料理のブログを始めたらと言われます。
いつも中途半端なジュリーは、自分の為に1年と期限を決めて、524のレシピを365日で達成する、とブログを開設しました。
悪戦苦闘しながらも3週間続けた頃、12件のコメントが来てジュリーは喜びます。
そうしているうちにロブスターのと言う料理の番になり、生きたロブスターを購入したものの・・
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一方、どの男性よりも上達したジュリアは、フランス料理本が全てフランス語である事が大変で、英訳のレシピ本の出版を考えるのです。

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この映画で、メリル・ストリープはゴールデングローブ賞/主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞しています。

ジュリー役はエイミー・アダムス。
2005年製作の「Junebug」ではアカデミー賞助演女優賞ノミネート他、たくさんの助演女優賞を受賞しています。
 出世作ですが、日本未公開、DVD発売はあります。
「ダウト~あるカトリック学校で~」(2009)、「ザ・ファイター」(2011)、「バイス」(2019年4月)ではアカデミー賞助演女優賞ノミネート、
「アメリカン・ハッスル」(2014)では、アカデミー賞主演女優賞ノミネートがあります。



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「メメント」

2019年05月29日 | サスペンス映画
2001年公開の映画の紹介です

監督はクリストファー・ノーラン。
『オススメ映画』に必ずと言っていいほど名前が上がる、難解なサスペンス映画です。
主演・出演はガイ・ピアース、キャリー=アン・モス、ジョー・パントリアーノ。


≪カラー≫
レニーは目を覚まして、どこかモーテルにいると確認します。
妻の殺害事件で犯人から強打され、レニーは新しい記憶が少ししか残らない病気を患ってしまったのです。
自分にルールを決め、ポラロイドで写真を撮ると、すぐにメモをします。
人物や場所や、自分の車の写真もあります。
最も大事な事実は、体に入れ墨で彫ることにしたのです。
シャツを脱ぐと、胸の真ん中に
「妻を殺した犯人は、ジョン・G」
と彫られています。
レニーが『テディ』と書かれた写真を裏返すと、『殺せ』と書かれています。
モーテルの受付と話している最中に、テディがやってきて、車で2人はある場所へ向かいます。
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≪モノクロ≫
レニーは電話で刑事と話し、手元の書類を見ながら妻殺害の事実を確認していきます。
麻薬が関係していることを知り、レニーはメモに書きます。
『事実5 麻薬に接触』
しかし、腕のガーゼをはがすと、
『電話に出るな』
と彫られていて、レニーは慌てて電話を切るのです。

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この映画は、モノクロとカラーが同時進行し、更にカラーは時系列が入りくりしています。
観ている方も、レニーのメモやポラロイドを頼りにのめり込んでしまいます。

原作は監督の弟・ジョナサン・ノーランが書いた短編『Memento Mori』です。
映画の原題も“memento mori”
意味は、ラテン語で「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」、「死を忘るなかれ」という意味の警句。
芸術作品のモチーフとして広く使われるんですね。

この映画は、アカデミー賞では「オリジナル脚本賞」「編集賞」にノミネートがあり、
インディペンデント・スピリット賞では、「作品賞」「監督賞」を受賞しています。

≪ “メメント モリ” としてのアート≫

ほぼモチーフの主体は『骸骨』
14~15世紀頃に描かれた「死の舞踏」が有名。
16~17世紀には静物画に骸骨や枯れていく花が描かれる。
18~19世紀には、半身が人間で半身が骸骨というデザインの小型オブジェや彫像が登場。
現代では、頭蓋骨に8000個以上のダイヤモンドを敷き詰めた、ダミアン・ハーストの「神の愛のために」など。





ダミアン・ハースト作



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