ふくの映画ブログ

映画の紹介です

「市民ケーン」

2020年05月20日 | 1990年以前のアメリカなどの映画(西部劇以外)
1966年公開(全米の公開は1941年)の映画の紹介です

監督・製作・脚本・主演はオーソン・ウェルズ。
サスペンス仕立ての、モノクロのドラマ映画です。
他出演は、ドロシー・カミンゴア、ジョセフ・コットン、エヴェレット・スローン。


画面にはニュース風に作られた映画が流れます。
『ザナドゥの城主、チャールズ・フォスター・ケーンが死去。
新聞王の最大の葬儀が行われ・・』
製作者は、この作り方ではダメだと話し、
「大事なのは何をしたかではなく、何者であったかだ
ケーンが残した最後の言葉『バラの蕾』は何を意味するのか、それを突きとめるのだ」
記者たちは、てんでにケーンがかかわってきた人々を取材します。
元妻であるスーザンは飲んだくれで、そんな言葉は聞いたことがないと、記者を追い払います。
ケーンの後見人の回顧録には、ケーンは様々な事業に関わっていたにもかかわらず新聞社にしか興味がなかったと書かれています。
更に、ケーンは堅い新聞社を一掃し、売り上げを伸ばしていったのです。
そして大統領の姪・スーザンと結婚し、行く末は大統領、と政治家への野心も持ち始めるのです。
選挙を控えたある日、スーザンは息子を先に帰してケーンと面と向かいます。
スーザンは、
「一緒にある場所に行くのよ」
と言い、タクシーの運転手に住所を、ケーンが良く知る住所を告げるのです・・

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この映画はアカデミー賞では「脚本賞」を受賞しています。
他、たくさんのノミネートは、
「作品賞」「監督賞」「主演男優賞/オーソン・ウェルズ」など8部門。

・・受賞が少なかったのは、実在の新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストをモデルにした事で上映妨害運動の影響で、興行的に成功しなかったことが受賞が少なかった理由のようです。

現在でもこの映画の評価は高く、
英国映画協会が10年ごとに選出するオールタイム・ベストテンでは、5回連続で第1位に選ばれたようです。

新聞記者の一人をアラン・ラッドが演じています。
「シェーン」(1953)の主演で有名ですね。







お立ち寄り、ありがとうございます
大昔(笑)観たときにとても印象が強かった映画です
全体は忘れましたが、ところどころ覚えていたシーンがあって、当時がよみがえりました
コメント (6)
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