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へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

再び円高に

2010年10月09日 04時25分45秒 | Weblog
日本の景気が一向に良くならないにもかかわらず「円高」だけは一向に収まる気配を見せない。
何故このようなことが起きるのか考えていてある事を思い出したのだが、それは私が小学6年生の体育の時間に起きたある出来事の話である。
私は走るのが苦手で、背の順に6人で競う徒競走で4位以上になったことがないのだが、この時はなんと「一位」になってしまったのである。
しかしこの一位、実力でなったものなら喜べるのだが、実際は想定外の事態で「棚ぼた」的になれたもので、一位になれたのはこれが最初で最後なのである。
それでは何故一位になれたのかと言うと、本来一位と二位になるはずの二人が前日に大喧嘩をし、走りながら互いに邪魔をした結果転んでしまい、三位になるはずの子も足の指を怪我していて実力を出せず、結果として私が一位になっただけのことなのである。
「それと円高とどういう関係があるのだ!」と思われるかもしれないが、日本人にしてみれば「景気が良くないのに何故円高に?」と思っても、「アメリカやユーロ圏はもっとひどい」と言う事で、相対的に見て「日本円のほうが安全」と言うように見えるからなのである。
つまり、日本より上位にいるはずの国が下位に落ちてしまい、その結果「日本が上位に繰り上がる」と言うことになっただけで、悪い意味の「棚ぼた」で起きた事なのである。
日本では失業率が5%台で問題になっているが、アメリカでは9.6%で倍近くもあり、ユーロ圏では「20%」などと言う国まである事を考えれば、相対的に見て「日本は景気が良い」と見られるのは仕方がないことであろう。
このように考えて見ると、政府が実施する「景気対策」「雇用促進対策」などは、「円高を助長する政策」と言う言い方もできるのではないだろうか。
このように、相対的に見た場合「日本人の感じ方と外国人の感じ方に大きな差がある」と言うことはしばしばある事で、いくら日本の景気が良くないと言っても「欧米はもっと悪い」と言うのではどうしようもないであろう。

政府による為替市場への介入も円高対策の一つではあるが、欧米諸国にとって「円高自国通貨安」は自国の輸出に都合が良く、「日本と協調して市場に介入する」などと言うことは期待できる話ではなく、むしろ「円高自国通貨安歓迎」と言うのが本音だろうから、ウッカリ日本政府が市場介入でもしようものなら「何らかの報復を受ける」と言う事も覚悟する必要があるとおもうのだが。
コメント
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