へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

食欲が湧かない

2016年02月03日 02時56分20秒 | 舌癌手術後の経過
「食欲が湧かない」とは言っても、よく言うところの「食欲がない」とは少々違う。

正確に言うと「食欲はあるが、食べる気が起きない」のである。

それは何故なのか。

正直なところ、食べたいものはいくらでもある。

が・・・・。

その殆んどが「今の自分には食べることが困難なもの」なのである。



そう、4年半前の舌癌手術により舌の半分近くを失い、食べ物を噛む事も飲み込む事も簡単ではないため、食べられるものの種類が限られてしまうのである。


限られた食材の中から探す。

常日頃食事を作る人には良くわかるだろうが、誰かが作ったものだけを食べている人にはわからない悩みであろう。


良くある話しだが、「今日の料理は不味い」だとか、「これはこの間食べたばかりだろ」と言う人にはわからない問題である。

そう、食事を作る人は常に食事のレシピが重複しないように気を使っているが、ただ食べるだけの人にはその苦労がわからないのである。



と言うことで、食べられるものの種類が限定されてしまうと・・・・。

年中同じようなものばから食べることになってしまうのである。

「たまには変わった物でも・・・・」と思って作ってみても、まず美味しくは出来ない。



それでも、比較的飽きないで食べられるものもあるにはある。

が・・・・。

それは、通常は「主食」とはならないものである。


ショートケーキ、アイスクリーム、プリン、コーヒーゼリー、水羊羹、・・・・・。

どれをとっても「デザート」である。

それに、栄養面でも偏ってしまうので、たまに食べることはあっても、多用は出来ない。



が・・・・。

食べなければ餓死してしまう。


よって、今の私には「食べる楽しみ」と言うものは存在しない。


悪い言い方になるが「生きてゆくための仕方ない作業」と変わりないのである。



が・・・・。

これは私の愚痴である。


誰が悪いわけでもない。



私の運命がそうさせているのである。





最後に、「今日の飯は不味い」だとか、「またこれかよ」と文句を言っているあなた。


作る人の身になってあげることです。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お久しぶりです (kokutetumann)
2016-02-03 14:58:41
今日は私の裏ブログから来ました
貴方をリンクしてますので最新記事としてアップされてます
 食べられるけど面倒だから食べないと
良く聞きますが私は 幸せな事に料理は好きで 外食は
好みませんでした 主人もそうでしたので私が作るのを
必ず美味しいと言って食べてくれました 
そうすると人間又それ以上のを作ろうと頑張るのです

奥さんの料理上手は御主人の褒め上手に掛かってるでしょうね
主人は病院で飲みこみが悪い時はお茶でもゼリー状に
成ってました 食事は形から美味しさも伝わるでしょうが
ゼリー状にされては  栄養は薬より口から 100も御存じのの方でしょうが 明日の力の為にも頑張って食べて下さいね 此方は又雨です  陰ながら応援してますよ
頑張れとは云いません ゆっくりでいいですから
お食べ下さいね
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kokutetumannさん (へそ曲がりおじさん)
2016-02-03 20:12:14
お心遣い、痛み入ります。

そう、「頑張れ」と言う言葉は、時として「嫌味」に聞こえたり、負担に感じることもあるので、私も余り使わないようにしています。

ゼリー状。

私は退院近くになって「ミキサー食」を食べるようになったが、正直、何を食べているのか皆目わからないことも良くあり、これなら食べるのが楽なのはわかっていても、今は殆んど作りません。

とりあえずは何とか食べているので・・・・。
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