へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

貧乏人は麦を食え

2025年03月07日 03時56分29秒 | 毒舌(皮肉)

 

まだ戦後間もないころのことだが、まだお米の生産自体が不足していた時期に「米よこせ運動」が発生し、その時のあるお偉いお方が発したのが「貧乏人は麦を食え」という言葉で、かなり物議をかもしたようです。

が・・・・。

ある意味で、これは今の日本が直面している状況と同じかも。

ただ・・・・。

「麦」の意味はだいぶ違う。

ちなみに、かつては「麦」というと「麦飯=まずい」という感じだったのだが・・・・。

今麦飯など食べる人がどれだけいるのか。

ところが・・・・。

今は姿を変えて大量の麦が食べられています。

パン、うどん、ラーメン、パスタ・・・・。

これらの主原料は「小麦粉」なので、形は違えど、麦であることは確かだが。

しかも、小麦の多くは海外からの輸入品で、価格もお米より安い。

ちなみに、今の私は「パン食」が中心で、米はあまり食べません。

正直な話、貧しい年金暮らしではパンの方が食費が安く済むので、まさに「貧乏人は麦を食え」を実践しているのです。

しかも、私は外国人から「あなたは日本人らしくない」と何度も言われてきたが、これは物事の考え方の違いに関する話しです。

が・・・・。

いま改めて考えると、食事の好みも日本人らしくないかも。

別に日本食が嫌いなわけではありません。

が、かなりの期間日本食を食べなくても平気なので、上海に3週間滞在したときも、日本食は一度も食べていないので。

現地に住む中国人の友人は「そろそろ日本食でも」というが、私は「上海に来てなんで日本食を食べないといけないのか」中国料理しか食べていないのです。

そして、帰国後も強いて日本食が食べたいとも思わなかったので。

今は13年半前の舌癌の手術の後遺症で「嚥下障害」になっていて、「パン食」が大半です。

値段も安く済むだけでなく、準備も楽なので。

その分後片付けも楽だしね。

パンもかなり値が上がったが、お米に比べれば安いものです。

 

貧乏人は麦を食え。

 

それにしても、備蓄米の放出が決まったというのに、お米の価格が下がる気配はありません。

この件に関しては改め書くつもりだが。

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力で現状を変更する

2025年03月06日 04時33分17秒 | 毒舌(皮肉)

 

しばしば中国のやり方に対して「力による現状の変更」という批判が出てくるのだが・・・・。

ロシアのウクライナ侵略でも同じことが言われているが・・・・。

これと似たようなことをアメリカのトランプ政権が始めようとしている。

かつてのアメリカは「世界の警察」とも言われていたのに、今のトランプ政権にはそのかけらもないのか。

ウクライナのゼレンスキー大統領には「感謝しろ」と強要し、その腹いせのように「援助の中止」という、まるで駄々っ子がするような愚かな振る舞いに走る。

これはまさに「力による現状の変更」と同じはないのか。

といっても、トランプ大統領にしてもイーロンマスク氏にして、やっていることが子供じみていて、とてもまともな大人とも思えない。

自国の発展が大事なのはわかるが、品位のないやり方ではいずれは破綻すると思うのだが・・・・。

前々から「ロシアより」であることは分かっていたが、ロシアに利用されるだけにならなければよいのだが・・・・。

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備蓄米の放出   追記です   さらに追記です

2025年03月05日 18時41分40秒 | 毒舌(皮肉)

 

米価の高騰で「政府の備蓄米の放出」が決まったが・・・・。

果たして、これでお米の値段は下がるのであろうか?。

これはあくまでの「私の個人的な予測」ではあるが、一時的な値下がりはある「かも」しれないが、これは一時的なものでしかなく、その後はまた値上がりをすると思うのだが。

その理由だが、備蓄米の放出に当たっては、次の収穫米から同じ量を買い戻さないといけないのだ。

ということは・・・・。

思い切った「コメの増産」でもしない限り、今度は今年の秋の新米がその分足りなくなるのだ。

そうなると・・・・。

また今回と同じことが起きる。

ちなみに、米の増産はそう簡単に行くのか。

今まではコメの減産対策として「飼料用米」を作っていたので、その分を食用に回す手もあるが、そうすると「飼料米」が不足し、それをどう補うのか。

海外から飼料用作物を輸入する手もあるが、そうなると「貿易赤字」になりかねない。

「風が吹けば桶屋が儲かる」とも言うように、備蓄米の放出は様々な分野に影響を及ぼすので、「想定外」の問題も出てきかねない。

ということで、安易に備蓄米の放出は喜べないのだ。

それだけではないのだ。

大企業などでは「大幅な賃上げ」も行われているが、米農家はどうなのであろうか。

大事な肥料も大幅な値上がりをしていて、農作業に使う農機具の燃料代も大幅に上がっている。

が、農家は「賃上げ闘争」など出来ないので、米は高く売らないと農家はやってゆけない。

米の値上がりで飲食店は一斉に値段を上げている。

米農家だって収入を増やさないとやって行けないのだから、安くなど売りたくない。

って言うか、肥料も燃料も高騰しているのだから、嫌でもその分は高くなる。

今までがぎりぎりでやってきていて何とか耐えてきた。

それが今回の値上がりて一息ついた感じに。

なので、値下がりする可能性はかなり低いと思うのだが・・・・。

 

 

追記です。

今年の稲作の作付け面積を増やす動きもあるようだが、ある人がこんなことを言っていました。

「作付面積はそう簡単に増やせるものでもないが、上手く増やせたとしても、その田んぼに植える苗の種籾が手に入るのか」と。

その人は「自家消費用米」しか作っていないので作付け規模は小さいが、田んぼには余裕があるのだが、そこに植える苗の手当てができないらしいので。

その近隣の農家だって高齢化で稲作をやめるところも多くなり、「あと何年作れるか?」とも言っているので。

そして、「田んぼに余裕があるので苗の手当てができれば作付けを増やしたいのだが・・・・」とも言う一方で、「体力的に無理なのでその気はないよ」とも。

2025.03.02.

 

 

さらに追記です。

 

政府の備蓄米の放出だが、日時も放出量も報道されたのにまだ価格は上昇を続けているのだとか。

備蓄米の放出で一時的にせよ「上げ止まり」が起きる「かも」と予想したのだが、この予想は見事に外れたようです。

これはあくまでも私の推測だが、「放出した量と同じ量を翌年の収穫米から買い戻す」が良く知れ渡っているのだろう。

放出したのと同じ量をまた買い戻す。

そうなると・・・・。

今年の秋の新米はその分流通量も減る。

増産でその分を補えればいいが、大雨や台風などで減収になったらどうなるのか。

そう、心配の種は尽きないのだ。

ということは・・・・。

これからはもっと値上がりするかも。

少しくらい高くても買いだめに励む人もいるようなので。

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「石破茂」と「松田龍平」の共通点

2025年03月04日 04時01分54秒 | 毒舌(皮肉)

 

これは書くかどうかかなり迷ったのだが、思い切って書くことに。

 

で、「石破茂」は日本の今の総理大臣で、「松田龍平」は松田優作の息子で俳優です。

この二人に共通点などないと思う人も多いと思うが、意外なところに共通点があるのです。

それは・・・・。

私がこの二人を始めて見た時の印象に共通点があり、その後の変化にも共通点があるのです。

最初に見た時の印象だが、二人とも目に表情が全くなくて「何を考えているかわからない」という恐ろしさ(怖さ)を感じたのです。

ところが・・・・。

最近の二人の目には表情が現れていて、以前感じた怖さや恐ろしさは感じなくなり、何となく「親近感」も出てきているのです。

ところが・・・・。

この正反対ともいえる人が4人います。

それは・・・・。

「小泉純一郎」「安倍晋三」「ドナルドトランプ」「イーロンマスク」の4人です。

この4人。

始めて見た時はほとんど怖さも恐ろしさも感じなかったが、その後徐々に怖さや恐ろしさを感じるようになったのです。

が、小泉純一郎や安倍晋三はもはや「過去の人」になったのでいいが、ドナルドトランプとイーロンマスクは現職なので困ったものなのです。

って言うか、怖さと恐ろしさだけでなく、「狂気」に近いものまで感じてしまい、これからの先行きに不安が渦巻いているのです。

「キチガイに刃物」ともいうが、「アメリカ合衆国の大統領」という権力の座(刃物)を得て、これから一体何をしようと思っているのか。

言っていることもしばしば変わってしまう。

「自分で言ったことを覚えていない?」と思わせるような発言も。

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パワハラ

2025年03月02日 04時22分13秒 | 毒舌(皮肉)

 

パワハラとは。

「パワーハラスメント」の略語で、地位の高い人や力の強い人が弱い立場の人に圧力をかけて脅すことである。

これは「独裁者」や「権力者」が犯しがちなことで、今なら「トランプ大統領」や「イーロンマスク氏」などが該当するだろう。

しかし・・・・。

何故パワハラで事を進めようとするのであろうか。

それは・・・・。

「己のしようとすることが正しい事ではない」と自覚しているのかも。

例え正しい事であっても受け入れてもらえないこともあるが、正しくないことは受け入れてもらえないのが当たり前で、それを押し通すためにはパワハラに頼らざるを得ないのだろう。

時には数の力を後ろ盾にすることもあるが、これだと「数の暴力」ということに。

さらに・・・・。

今の日本の政治でもパワハラが当たり前になりつつあるのだが・・・・。

「日本の政治にパワハラ?」と思う人も多いと思うが、この場合は「数の暴力」ともいえるだろう。

かつては自民党がしばしば票集めに使っていた「減税」という手法も、今は赤字国債の発行額が限界に近づいてしまって使えなくなり、美味しい餌のばらまきが出来ず、「少数与党」に成り下がている。

そう、自民党が美味しい餌(コマセ、寄せ餌)をばら撒かないことに野党が付け込み、今度は野党が美味しい餌(コマセ、寄せ餌)のばら撒きを始めたのだ。

が・・・・。

この餌の代金は一体だれが払うのか。

そもそも、今すでに国民一人当り「1000万円」に近い借金を抱えていているが、これは「赤字国債」だけの話して、都道県や市区町村が抱えた債務まで含めると一体いくらになるのか。

野党の主張が通ればこれはさらに額が膨らんでくる。

そう、少数与党の自民党が野党の政策の受け入れを拒むのも、このことがあるからなのだ。

それを野党は数に物を言わせて押し通そうとする。

「パワハラ」でもあり「数の暴力」でもあるが、そのツケが回るのは「次の世代」なのだ。

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契約社員の悲しい定め?   その3

2025年03月01日 00時18分28秒 | 毒舌(皮肉)

 

いろいろと書きたい事ばかりあるのだが、それに思考回路が追いつきません。

で、今回は「出たい人より出したい人を」に関して少し。

ちなみに、私もかつては町会議員の立候補の要請を3回受けたことがあるが、3回ともきっぱりとお断りしきっぱり

その理由は、1、2、を読めばおおよそわかると思うが・・・・。

で、それを今回書きたいわけではありません。

「出たい人より出したい人を」

これができればいいのだが・・・・。

というのも、かつて私もよく知っている人が3人「町長選」への立候補要請を断っているのです。

3人とも知名度が高く、人望も厚いので、立候補すれば間違いなく町長に当選できるのだが、3人とも「あんなものは馬鹿がするもんだよ」といって取り合わないのです。

それはなぜなのか。

町長にしても議員にしても「契約期間の決まっている契約社員」と同じなので、次の選挙で負ければそれで終わりなのです。

それなら「負けないようにすればいい」と思う人が多いと思うが、そのためには「支持者たちに媚を売る」ということが必要になるが、「媚びを売る」とは・・・・。

支持者たちが喜ぶようなことを嫌でもしないといけない。

そう、前にも書いたように、議員も町長も、所詮は「悲しい人気取り稼業」でしかないのだから。

有権者の多くは「池の鯉(風見鶏)」と同じで、美味しい餌をばらまくとすぐにそちらに集まってしまう。

国民民主党が大躍進したのも、まさにこれなのだから。

野党は無責任だから、美味しい餌を買う金など用意はせず、そのお金は与党に押し付けるだけ。

これはある種の「パワハラ」というべきかも。

そう、今の自公政権は「少数与党」に成り下がってしまい、数では太刀打ちできない。

数で太刀打ちできるなら野党の話など数で押し切ればいいのだが、今は野党の方が数が多く、その数で「パワハラ」をしようとしているのだ。

これはアメリカのトランプ大統領にもいることで、イーロンマスク氏も似たようなもの。

そして、これは今盛んに使われ始めた「AI(人工知能)」も似たようなもので、なんとも嫌な世の中になったものです。

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契約社員の悲しい定め?   その2

2025年02月27日 03時49分40秒 | 毒舌(皮肉)

 

日にちを開けすぎてしまい、なんとなく書く気にならなかったが、続きを書くことに。

で、部分的に前回の話と重複する部分もあるので、それはご容赦を。

 

さて、議員は「期限付きの人気稼業」であるが、その雇用主は選挙権を持つ国民である。

なので、雇用主のご機嫌を損なえば「再契約」はできなくなり、また改めて雇用主のご機嫌伺に励み、再契約してもらおうと必死になる。

しかし・・・・。

雇用主は「クレーマー」でもあるのだ。

これは野党にも言えることで、少数与党となった自民党はそのクレーマーたちと対峙しなくてはいけない。

で、ここで一つご注意を。

ハッキリ言うが、私は自民党の支持者ではありません。

もちろん、自民党以外の野党の支持者でもありません。

が、今の日本の現状を考えれば、支持はしないが、自民党のやり方に反対もしません。

そして、クレーマーの存在は絶対に容認できません。

そもそも、今の日本がどんな状態なのか考えたことはないのだろうか。

別な視点で見ると、与党と「野党とその支持者たち」の関係は、「仲の悪い親子」と同じだと思うが。

親は子を養う義務があるが、親の収入が少なかったらどうするのか。

子供は親の収入などお構いなしに、「あれを買って」「これが欲しい」「○○が食べたい」「どこそ行きたい」などというが、そのお金が無かったらどうするのか。

「借金」をしてその場をしのぐことはできても、その借金は一体返すのか。

借金が膨らんで返済ができなかったらどうなるか。

「自己破産」や「夜逃げ」という手もるが、これを国がするわけにはゆかない。

が、野党やその支持者たちはそんなことは眼中にないので、ただただ文句しか言わない。

って言うか、それが出来るならとうの昔に自民党がやっているのだ。

そう、高度経済成長期やバブルの時代にはこれを自民党がやっていたのでね。

が、バブルもはじけて税収も減り、赤字国債の発行額も増え、もはやそれができなくなっているのだ。

夜も更けて少し思考回路が怪しくなってきたので、続きはまた改めて。

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契約社員の悲しい定め?

2025年02月01日 23時17分05秒 | 毒舌(皮肉)

 

久しぶりに書くのだが・・・・。

かなり前の事ではあるが、議員を「人気稼業」「期限付きの契約社員」などと書いたことがあるが、「少数与党」になったことで、今の野党は必死にあって「人気取り」に励んでいるが・・・・。

その一方で、少数与党になった自民党は一向に人気取り政策を打ち出さない。

これは一体何故なのであろうか。

そもそも、議員には「任期」というものがあり、いわば「期限付きの契約社員」と似たようなもので、いかに次の選挙で当選して任期の延長を計るかに必死なのである。

が、それを決めるのは「有権者(国民)」なので、有権者が喜ぶ様な事ばかり並べ立てている。

が、これは少数与党となった自民党とて同じ事なのだが・・・・。

なのに、少数与党となった自民党はそれをし用途はしない。

それは何故なのであろうか。

正直、野党は文句を言っていればいいだけだが、与党となるとそうもゆかない。

正直、かつては自民党が人気取り政策を率先してやってきたが、そのころと今とでは状況が全く違うのだ。

かつては「高度経済成長」などで財源に余裕もあったが、今はその余裕は全くなく、人気取り政策などとても言い出せないのだ。

ちなみに、以前「国民一人あたり800万円の借金」と書いたことがあるが、今では「1000万円近く」にまで増えている。

これほどの借金を抱えてどうしろと言うのか。

「消費税を廃止せよ」などとバカげたことを言う議員もいるが、消費税を廃止したら・・・・。

「財政破綻」で日本は沈没するかも。

「105万円の壁」も同じで、「所得を増やす」「景気回復」という考え自体に無理があるのだが・・・・。

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AIは神か悪魔か

2025年01月03日 04時37分01秒 | 毒舌(皮肉)

 

AI

一部の人間がコンピューターを使って作り上げた「人工知能」の事である。

で、このAI(人工知能)は「神」なのか「悪魔」なのか。

使い方によっては「神」にもなるが、いつ何時「悪魔」に変身するかは誰にもわからない。

それどころか、「神」にも様々あって、「疫病神」だって神には違いはないのだが・・・・。

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ガン患者にかける慰めの言葉   追記です

2025年01月02日 04時56分39秒 | 舌癌手術後の経過

 

これはゆずさんのコメントに対する返事の意味も兼ねているのだが、がん患者である私自身の体験談でも有る。

このことを書くかどうか迷ったのだが、健常者が書くと非難の的になりかねない問題なので、実際にガン患者である私が代わりに書いてみたいと思う。


さて、皆さんは「ガン」と言うとどんなことを思い浮かべるであろうか。

ガンに対する研究がかなり進み、一部では「治る病気」などと言う人もいるようだが、本当にそうなのであろうか。

初期に発見できれば「治る病気」と言っても良いかもしれないが、それは極めて例外的ではないだろうか。

私自身は「中期」のガンで、「治る病気」とはとても思えないのである。

半月ほど前に、「予防的な意味の放射線照射」を受けているのだが、いくら放射線照射を受けたからと言って「完全に予防できる」と言う保証など何処にもないのだ。

現に、私より少し遅れてガンの手術をした人はすでに再発をしてしまい、私と同じくらいの時期に「治療目的の放射線照射」を受けているが、それで完全に治る保障もない。


実は、同じ病院に入院し、放射線照射も一緒に受けに行った間柄だが、それでも彼にかける慰めの言葉が見つからない。

このように、同じガン患者同士でも慰めの言葉が見つからないのである。

私の身内にも手術が困難なガンを患っている人がいるのだが、同じように慰めの言葉が見つからない。

私自身だって同じである。

どんな慰めの言葉を掛けられても心が休まることはないだろう。

いや、むしろ「慰めの言葉などかけてほしくない」と言う気持ちにさえなることがある。


私自身は持ち前の明るさで何とか乗り切っているのだが、精神的にまいってしまう人も多いだろう。


これはかなり昔に聞いた話だが、あるお寺の住職の話である。

当時は未だ「ガンの告知」と言うことがあまりなかった時代なので、医師は患者である住職に正しい病名を告げていなかったのである。

ところが、その住職は医師に対して「自分は仏に仕える身で、苦しい修行をして悟りを開いている。なので何を言われても大丈夫なので本当の病名を教えてくれ」と迫ったのだそうである。

医師も「そこまでおっしゃるのなら」と言うことで、「実は、あなたはガンです」と伝えたのだそうである。

ところが、ガンの宣告を受けたときは平静に見えていたらしい住職だが、それから程なくして自殺をしてしまったのだそうである。

病名は「胃ガン」だったのだが、本人は「ガンではない」と信じきっていたらしいのである。


このころは「ガンは死の病」とも言われていたころの話しではあるが・・・・。


悟りを開いているはずの人でもこの有様である。

一体ののような慰めの言葉があるのだろうか。


私の場合は「ほぼ間違いなくガンであろう」と言う自覚があったので、意外なほどあっさり?と宣告されましたがね。

私が初めからガンである事を前提に話を聞いていたので、医師の方も話しやすかったのでしょう。


このようなことを書くのは複雑な気持ちなのだが、「誰かが書かないと・・・・」と言う気持ちで書きました。

2012.11.08.

 

 

追記です。

この記事を書いたのは12年前で、今は手術をしてから13年になります。

そう、13年前はまだ入院中で、正月だけは外泊許可をもらって自宅にいました。

で、私は運が良かったのか、13年後の今も再発、転移もなく生きてはいるが・・・・。

舌癌手術の後遺症で、「嚥下障害」には悩まされています。

「言語障害」もあるが、これはかなり改善されたかも。

が、言語障害は相手によって伝わり方に大きな差が出ることもあり、電話では上手く伝わらないことも。

が、それでもなんとか一人で生活はできています。

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