まだ戦後間もないころのことだが、まだお米の生産自体が不足していた時期に「米よこせ運動」が発生し、その時のあるお偉いお方が発したのが「貧乏人は麦を食え」という言葉で、かなり物議をかもしたようです。
が・・・・。
ある意味で、これは今の日本が直面している状況と同じかも。
ただ・・・・。
「麦」の意味はだいぶ違う。
ちなみに、かつては「麦」というと「麦飯=まずい」という感じだったのだが・・・・。
今麦飯など食べる人がどれだけいるのか。
ところが・・・・。
今は姿を変えて大量の麦が食べられています。
パン、うどん、ラーメン、パスタ・・・・。
これらの主原料は「小麦粉」なので、形は違えど、麦であることは確かだが。
しかも、小麦の多くは海外からの輸入品で、価格もお米より安い。
ちなみに、今の私は「パン食」が中心で、米はあまり食べません。
正直な話、貧しい年金暮らしではパンの方が食費が安く済むので、まさに「貧乏人は麦を食え」を実践しているのです。
しかも、私は外国人から「あなたは日本人らしくない」と何度も言われてきたが、これは物事の考え方の違いに関する話しです。
が・・・・。
いま改めて考えると、食事の好みも日本人らしくないかも。
別に日本食が嫌いなわけではありません。
が、かなりの期間日本食を食べなくても平気なので、上海に3週間滞在したときも、日本食は一度も食べていないので。
現地に住む中国人の友人は「そろそろ日本食でも」というが、私は「上海に来てなんで日本食を食べないといけないのか」中国料理しか食べていないのです。
そして、帰国後も強いて日本食が食べたいとも思わなかったので。
今は13年半前の舌癌の手術の後遺症で「嚥下障害」になっていて、「パン食」が大半です。
値段も安く済むだけでなく、準備も楽なので。
その分後片付けも楽だしね。
パンもかなり値が上がったが、お米に比べれば安いものです。
貧乏人は麦を食え。
それにしても、備蓄米の放出が決まったというのに、お米の価格が下がる気配はありません。
この件に関しては改め書くつもりだが。