へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

値引きで食品ロスを減らす?

2016年02月22日 04時03分29秒 | 毒舌(皮肉)
最近一部の食品スーパーで、賞味期限切れ間近のものを値引き販売して「食品ロスを減らす」と言う事を始めたらしいことをテレビで報じていたが・・・・。

正直なところ「今更何を寝言を言っているのだ」と言いたくなってしまう。


賞味期限切れ間近のものを値引きして販売する。

こちらではとうの昔から極当たり前のようにやっているのだが・・・・。


それをあたかも「斬新なこと」として報じている。




認識不足も甚だしいと言いたい。


で、肝心の「食品ロスを減らす」だが、これも少々疑問に思えてならない。

と言うのも、私だけでなく、値引きされた商品を買う人の多くは「生活費を切り詰める」と言う目的で買うのである。


そう、私もそうであるが、時間に余裕がある人は「値引きされる時間帯を狙って買い物をする」のであって、食品ロスにはそれ程つながらないのである。



更に、かつては「閉店間近に値引き」が主流であったのに、最近はお昼前から値引きを始めるお店まで出てきている。

ハッキリ言うと「客寄せ」の手段になっているのである。



わが地元のスーパーなどはその典型であろう。

かつては閉店1時間前くらいにならないと「半額」にしなかったためにお客が少なかったが、今は夕方5時ごろから半額にする商品が増え、かなりの賑わいを取り戻している。



なので、値引きのシールが貼られるとじきに売れてしまい、売れ残りは少なくなっているのだとか。



売れ残りが減るということは「食品ロスも減る」と言うことにはなるが、これは「いたちごっこ」と同じではないだろうか。


値引きで賞味期限間近のものが売れる。

と言うことは・・・・。




賞味期限間近でないものが売れない。


売れなければその分賞味期限が短くなる。




その結果・・・・。

やがては、値引き販売をせざるを得なくなる。




何とも悩ましい問題で、悪循環と言ってもよいかも。






それより・・・・。

賞味期限を見直すことのほうが重要だと思うのだが・・・・。



最も、これには消費者の考え方を改めさせる必要があるのだが・・・・。
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