児童文学作家を目指す日々 ver2

もう子供じゃない20代が作家を目指します。ちょっとしたお話しと日記をマイペースに更新する予定です。

浪漫少年

2024-10-31 | 物語 (電車で読める程度)
男ってボケナスだ。

性別がってわけじゃないけれど

突き抜けた馬鹿馬鹿しさを

澄み渡る藍色の情景を


自己中心的な身勝手さを、

ささやかな矜持を

ぶちまけて、書き散らしたい。


白粉の似合うあなたたちへそれを手向けにしたい。


【おわり】



くどくど、むなしさ

2024-10-23 | 日記
口説いた。
きっと俺にしなよと。幸せにする。

くどかった。説教して気持ちよくなった。
たぶん何も伝わってないし、伝えたいことなんて本当は何もなかった。

嫌いな人間になった自分。
おそらく、なんにもないからなのだろう。
自信が。正解を言えないから。
あるいはこれまでのジグザグ道を歩くうえで、自分よりも優れている人はたくさんいて、がっかりしているのかもしれない。

俺じゃなきゃダメなんてことあるか?

そのために口説いたのか。

それはちがう、と思いたい。

穏やかな
優しいうち

畳の目を数えながら、歴史は繰り返しのだと悟った夕暮れ

不明な歌詞とリズム、それでも透き通る。


不条理を恐れている。それでも、と抗いたいのかもしれない。

真夜中の歩道橋。吸い殻とビニール袋。ココア缶、パーカー。しにたいけれども見返したい。

そんなことを書けるだろうか。




月夜に弔う

2024-09-23 | 物語 (電車で読める程度)
通夜の席で坊主が詠む経にはなるほど相応の雰囲気があった。

モニターに写る故人にはなんの想いも寄せられないし、棺の人形に向けて語る言葉もない。どうせ恨み言は生きてるうちにすっかり伝えてしまったから。

ぬるいビールを煽る。宵の席を後にしたらなぜだか怒りが湧いた。不思議だったが腹立たしかった。融通の効かない父親よりも、孫を見世物のように言ってしまう母親よりも、何かにつけて誇示する叔父叔母よりも、ここにいない従姉弟よりも、世間話が上手なヤニ臭い再従兄よりも、話しをうまく流せない弟よりも。
つまらないプライドが傷つけられたような気になっている自分よりも。
話題にもならない故人よりも。

もっと違う何かが喉につっかえて苛立ちが募った。だけどそれが何かわからなかった。

夜を歩いた。きっと今宵は残された人たちのための席なのだ。頭ではわかっているつもりだった。だからもう一度念仏のように唱えた。

この月は残された人たちのための光なのだと。

そして僕は自分の今の人生に誇りをもっていて、きっと今も帰りを待ってくれている家族が大切で仕方ないのだと気づかされたのだった。



【おわり】



沈黙

2024-08-28 | 物語 (電車で読める程度)
寄り添うふりをされるのが

一番ムカつく


【おわり】

遺書をみつけた。

2024-08-22 | 日記
先日、実家に帰った際に自分の遺書をみつけました。

19歳当時、なにもかもうまくいかなくて。

積極的に実行しようというよりも、
もうどうなってもいいやという、投げやりなものでした。

空元気な文面のなかに切実な気持ちがあってくすぐったい。

そんな気持ちをこれからもお話のなかに忍ばせたいなと今となってはおもいました。

ただ驚いたことが年下の従姉妹に当てた言葉がそのまま子どもたちに向けた願いそのものだったことでした。

その頃からもう考えてたんやなぁと
自分の生き方や考えがぶれていないことがわかりました。


僕のなかでは生きるために書くという意味で物語も遺書も同じだとおもいました。