口説いた。
きっと俺にしなよと。幸せにする。
くどかった。説教して気持ちよくなった。
たぶん何も伝わってないし、伝えたいことなんて本当は何もなかった。
嫌いな人間になった自分。
おそらく、なんにもないからなのだろう。
自信が。正解を言えないから。
あるいはこれまでのジグザグ道を歩くうえで、自分よりも優れている人はたくさんいて、がっかりしているのかもしれない。
俺じゃなきゃダメなんてことあるか?
そのために口説いたのか。
それはちがう、と思いたい。
穏やかな
優しいうち
畳の目を数えながら、歴史は繰り返しのだと悟った夕暮れ
不明な歌詞とリズム、それでも透き通る。
不条理を恐れている。それでも、と抗いたいのかもしれない。
真夜中の歩道橋。吸い殻とビニール袋。ココア缶、パーカー。しにたいけれども見返したい。
そんなことを書けるだろうか。