児童文学作家を目指す日々 ver2

もう子供じゃない20代が作家を目指します。ちょっとしたお話しと日記をマイペースに更新する予定です。

きみのことば

2022-07-26 | 物語 (電車で読める程度)
よっこいしょ は
えいひれ か おいしーよ

どんぶらこ は
ぷんかーか

ばなな は
ばばば

かぼちゃ も
ばばば

きらきら は
きあきあ


ぼぅ と たのしそうに棒をゆびさして

ぼぅぇ と きょうりゅうのぼうしを
かぶるえがおはまんかい。


めんめ と いたずらするのも
ほんとうはふしぎでぴかぴかだから


かえるのうた も
きらきらぼし も
たくさんうたえるようになって



ごくたまに、ググッ って
目を細めていたあの日から
あっという間。
たくさんおはなしできるようになったね。

あっち と ゆびさすほうも
こっち と ほころぶほっぺも
きっと、いまだけのものなのかな。

ついた とみあげたしょうめいと
ついた とゆびさしたカーテンのすきま
すこしずつしって
すこしずつわすれてしまうのかな


それでもぜんぶがたいせつ


それからしばらくたって

きみの身長もいくらかのびて

せんたくばさみ は
せんたくぼっぼ

いやなときは
やだぽん とすこし恥ずかしそうにわらう

すべりだい は
すべべんべ

ぶらんこ は
ぶーらん

でんしゃ は
がたんごとん

きょく は
かーきでさくさく



ちらっとみて
ちらっとみて
おくちにあーん 

そんな毎日があんまりにまぶしくて
胸がいっぱいになる





【おわり】