惨めなわたしへ
どうか涙を拭いて、そよ風を探して
惨めで惨めなわたしへ
どうか嗤わないで、幼心をかえして
惨めで惨めなわたしへ
どうか諦めないで、その命を慈しんで
そうは言っても…
わたしは、そこまで無用なのか。
だとしたら、もういっそ最初からなかったことにしてよ。
心臓が脈打つ。苦しい。
いやでも生きてることを刻まれている。
わたしはそんなにもいらない子なんだね。
そうやって見捨てられて、だれもいなくなって、ひとりぼっちになったのなら
ようやく呼吸が楽になるのかい。
床に張り付いた頬が汗ばんで気持ち悪かった。
【おわり】